英語を身につけた先、自分がどんな人材になるかを考えてみた方が良い、ってハナシ。
まいど、いおりんでござい。今日もちきりんさんの書籍「マーケット感覚を身につけよう」から思考が蠢いたので書き連ねるよん。
さて。
ちきりんさんの本で、「英語ができることは今後、必ずしも有利なことではない」と書かれていました。ざっくり言えば「英語がしゃべれることで闘う相手が、これからはインド人やフィリピン人など、単価の安い人になるから」とのことだった。
知り合いで最近、英語を身につけようとしている人は多く見かける。フィリピンへ留学へ行ったり、会社の英語学習プログラムに参加したり。
ただ、私の感覚としても、英語を学ぶのは「ビジネスで成功するため」ではなく、「海外旅行を楽しむため」だとか「外人さんと友達になるため」だとか、そういう領域になりつつあるんじゃないかなー、とは思う。それこそ、外人さんが日本語が好きだから勉強する、といったような位置。
少なくとも、英語が好きじゃないんだったら、英語を学ばなくてもいいとは思う。金銭も時間も多少かかっちゃうし。それよりは、とりあえず好きな国に旅行に行ったほうがずーっといいんじゃないかなー。
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私は英語が大好きだし、将来は海外旅行に出ていろんな人とお話ししたいと思っているから、英語を勉強したいとは思っている。思っているんだけど、「ビジネスに成功するため」とは思わない。それだったら英語学ぶより、経済学んだり、プログラミング学んだりしたほうがずーっと良い。
私がこれまで見た「英語を使って仕事をしている人」って、みーんな英語が好きか、英語を使って何かをするのが好きだったよ。留学経験それ自体が面白くて仕方なかったし、またやりたいって人もいる。英会話教室のAEONの講師はたしか、TOEIC900点以上が最低条件なんだけど、みんな英語が好きで仕方がない人たちだったから、勉強も楽しそうだった。大好きだからこそのハイパフォーマンスだな、と。
関連エントリ: 漫画「GIANT KILLING」に学ぶ、楽しむことのパワーについてのハナシ。
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要するに今の英語市場って、英語大好き人間によるハイパフォーマンスな市場か、アジアの優秀な能力を持った人たちによる低コスト市場がメインなんじゃないかな。そこに、「やらないといけないと思って頑張ってオベンキョしました」って人が入ってまともに戦えるとは思えない。
自動翻訳とかの進歩もとっても速い。10年もしないうちにビジネスでばんばん使われるようになるんじゃないかな。今でも使われているところはあると思うし。そうなると、食いっぱぐれた通訳者が、いろんな市場に参入してくるよね。もしかしたら「海外出張の際は誰であってもひとり、通訳者がつく」なんて時代がそう遠くない未来に来るかもよ(それこそ英語研修とかやっている大手企業の方が、そういうお金を使いそう)。
そーなったらますます、「好きでもやりたいわけでもないけど、謎の焦燥感から学んだ英語」は意味がなくなるよ。勉強するのに数年かけて、実際使ったのは1年くらいでした、みたいな結果になるかもしれない。「あいつ英語できるからフィリピンの支社に出向させよう」みたいな結果に、なるかもしれない(そうなりたいなら問題なしだけどね)。
ここまで言ったけど、英語が話せると世界が広がるのは事実だから、できないよりできるほうがいいのは確実。私はもっとできるようになりたいし。でも、自分が英語を学んだ末に、どういう人材になるのかはしっかり考えてみよう。
ばいばいきん。