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Stay Gold, Ponyboy.

唄の歌詞って、結構いろんな面白い言葉が溢れているよ、ってハナシ。

まいど〜。いおいんでござい。

私は音楽を聞くのが大好きなんだけど、歌詞を一つ一つ楽しむのがとても好きなんだよね。今日はその話をしようと思う。歌詞って、しっかり聞くととても面白いんだよ。

「あなたが好き」っていうことを表現するときに、そのまま言うんじゃなくて、どういう言葉を使えれば、より鮮明に伝えられるかな、ってハナシなんだよね。

まず歌詞とは何ぞや、ってハナシなんだけど、歌詞っていうのはその名の通り「詞」なんだよね。そこには文学的な楽しみができるんだよ。国語の教科書を読んでいるような楽しみができる。

詞っていうのは何かっていうと、たとえば「あなたが好き」っていうことを表現するときに、そのまま言うんじゃなくて、どういう言葉を使えれば、より鮮明に伝えられるかな、ってハナシなんだよね。「胸が痛い」なのか「抱きしめたい」なのか「こんなにも愛してる」なのか。

有名な話として、夏目漱石は「I love you」を、「月が綺麗ですね」と和訳したというハナシがある。これも、「私はあなたが好きです」を、もっと鮮明に思い浮かべられる言葉として「月が綺麗ですね」っていう言葉をチョイスしたんだよね。歌詞にはこういう面白さがある。

数多ある唄の歌詞たちはみんな、作詞者が「こういったことを伝えたいな」っていうメッセージが潜んでいるんだよね。それを上手く伝えるために、色んな日本語を駆使しているんだよね。それに気付くと、色んな歌詞に興味が出てくる。

アンジェラ・アキさんの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」は、青春時代に衝突しがちな夢への試練や孤独、そしてそんな彼等への応援をテーマにしている。そのそれらを伝えるために、「自分への手紙」というカタチで表現している。それはとても上手いよね。手紙の存在が、歌詞のメッセージ性を強めている。

コブクロの「STAY」っていう唄は面白くて、最初に直球を投げてくる。「愛すべき人と出会い、全てを失って、砂漠のような心に咲く花を愛と呼ぶ」って最初に歌うんだけど、そのあとのエピソードは全部、それの肉付けなんだよね。「これも1つの愛だよね」っていうのを、ずっと遠回しに唄っている。

シャ乱Qさんの「シングルベッド」の歌詞も素敵だ。「前の彼女が忘れられない男」がひしひしと伝わってくる。「どっちから別れ話するか賭けてた」っていう詞には、ただの冷たい仲のカップルとは違う何かを感じられるよね。どこか、「どうしてこうなっちゃったんだろう」っていう感じがある。

 

こういうことに目を向けると、日本語って本当面白いよ。すごい微妙なニュアンスを、全く関係ないような言葉で表現できちゃうんだから。SOMEDAYっていう唄の「2人 風の音 聴いてた」っていうのは本当、びっくりだよ。男女の微妙なニュアンスを、こんな日本語で表現できちゃうの!?っていう。

人間ってすごいよね。言葉っていう道具だけですごい遊べるんだよ。短歌とかもそうだけど、全然関係ない言葉を使って、色んなことが表現できちゃう。皆さんもたまには、日本語で遊んでみてくださいな。では。

今年の漢字も、最近は短絡的だよね。良い漢字使ったらいいのになー。
今年の漢字も、最近は短絡的だよね。良い漢字使ったらいいのになー。

 

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