心を掘り下げていくことを、みんな避けていないかな、というハナシ。
まいどあり!いおりんです。先日に引き続き、森山直太朗さんのアルバムからハナシを広げよう。
今回のアルバム「黄金の心」に関するインタビューで、森山直太朗さんはアルバム名について、「心」を今、まさに掘り下げる対象だと伝えています。
金を掘ることで個人が繁栄したり、街や文化が発展していったりした。それが石油に代わり、自動車産業へと変わっていったりと、物質的な繁栄をある程度極めて来たと思うんです。そこで今の僕達が掘り下げるべく“金”はといえば、“心”しか残っていないのではないか、ということなんです。
今回のトークテーマは、「心」。
私は中学生くらいの頃から、「考え方」や「心」を練り上げていくことを心がけてきました。臆病で内気だった私は、精神を鍛えて高尚な人になることこそ、幸せになる第一歩だと考えたのです。だから、色んなものに触れながら、自分の考え方を構築していきました。
バガボンドなんか読むといろいろ考えさせられ、その度に心を練り上げていきました。
そんな私は知人らに「考えすぎ」と評されることもあるんだけど、私としては、「えっ、なんで考えてないの?」と感じてしまうことも多々あります。「どうすれば幸せになれるか」すら考えていない人もいてびっくりすることも。
「技術」のアップデートでしか、成長を感じられなくなってるんじゃないかな。
今の時代って、技術の発展のスピードがすごいでしょ。発展のスピードもどんどん加速していく。たとえば「最新20倍ズームカメラ!」とか言ってたとして、1年後には「最新100倍ズーム!」とか言いだしても不思議じゃない。人間の技術っていうのは、恐ろしい領域にまで伸びている気がするよね。
その技術の革新の背景として、人類は技術に多くの時間を費やしてきた。産業革命などによって、「技術の向上にこそ、人の未来はある」と信じて突き進んだ人たちの存在が、そこにはある。
日本も高度経済成長で、それはすさまじい勢いで技術志向になったんだと思う。そして、その傾向は今も続いている。
その「技術」を追い求めてきた歴史から、いつの間にか多くの人が、「技術」をアップデートすることによってしか、自身の成長を感じれなくなっているんじゃないかな。
もちろん、「技術」のアップデートは重要で確かな成長のファクターだと思う。英語を喋れるようになれば、成長だし、パソコンでアプリケーションを作れるようになったら、成長に間違いない。
でも、そのせいで、「心」のほうをおろそかにしてないかな。立ち止まって、じっくり考えることを恐れたり、避けたり、していないかな。「そんなことより、技術を」ってね。
「立ち止まってじっくり考える」というのは、「心」を練り上げる上ではかなり重要なことなんだよね。
行動は、心を掘り下げる為の材料集めでしかない。
「とにかく行動していれば、思考も洗練されてくる」という人もいるけれど、本当に思考が洗練されている人は、じっくり考える時間もとっているんだと思う。行動することは、心を掘り下げるための材料をかき集めるようなことだからね。
色んな体験をしたあとに、自分のアタマで考えて、「心」をじっくりと掘り下げていく。自分だけの哲学、軸を築いていく。それこそが大事なんだと私は思う。
私は、たとえばこの記事のように、唄を聴いたり、何気ない記事を読んだり、ゲームやマンガを楽しんでだりしたあとでも、じっくり考えちゃう。考える癖がついちゃっている。
そうすることで、私の個性的な「黄金の心」が作られているんじゃないかな。
みんなも、自分だけの「黄金の心」がちゃんと光り輝くように、コーヒー飲んだりコタツでゴロゴロしながら、心を掘り下げてみたらどうかな。
いつしか人はダラダラすることを怠惰だ、なんつって軽視するようになったけど、ダラダラする時間は、心を掘り下げる良い機会だよ。ダラダラしちまいな。バイバイキ〜ン♪
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