相手を信頼することで、信頼できるモノをつくる、というハナシ
おいっす!いおりんっす!
先日、森山直太朗さんが新作アルバム「黄金の心」というのをリリースされました。
ユニバーサル ミュージック (2014-11-19)
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私にとって森山直太朗さんは、所ジョージさんと並んで、「人生において目指したい指標」の1人です。難しく言いましたが、「このようにありたい」と思う人。
彼は、2003年に「さくら(独唱)」を大ヒットさせて一躍有名人になり、続いて「夏の終わり」「生きとし生ける物へ」などをヒットさせたことから、民謡のような唄を歌う、落ち着いた方と思われている人も多いんじゃないでしょうか。
ところが実際、テレビ番組に出ているところなどを見ていると、非常におちゃらけていて、どこかネジが外れている印象を受けます(笑)。
私の行動哲学は、他の人の「あっ、この生き方いーなっ。マネしよっ」がほとんどなんだけど、森山直太朗さんからは、それを強く受けている気がします。
まず、唄における言葉のチョイスが好きだ。森山直太朗さんは、御徒町凧さんという方と共作で創作活動をしているんだけど、彼等の唄を聴いていて、「この日本語良いな!」というのを多く感じる。黄金の心においても、「悲しいんじゃなくて、寂しいだけさ」なんて言葉は身震いさえ起きるほどの言葉。
前回のアルバム名であり曲名でもある「自由の限界」というのもスゴイ。「自由」と「限界」っていう言葉はありふれたものだけど、これをくっつけることで、こんなにも深い言葉になるのか、言葉が広がるのか、って思うんだよね。「自由」も「限界」も、人によって解釈が違う言葉だから、それをくっつけたときの世界の広がり方に圧倒させられる。
相手を信頼することで、自分が信頼できるモノを作り込める。
前回の「自由の限界」アルバムに関してのインタビューで、森山直太朗さんはこんなことを仰っています。
Excite:近年は、主人公を想像しやすい歌詞が多い中、森山さんの歌う主人公はある意味で真逆を行ってるなと。
森山:そうかもしれませんね。僕らは聴き手を絶対的に信頼しているんです。じゃなければ、こんな「誰だよ?」って曲は作れないし、歌えない。聴き手と作り手の関係性って、これくらい対等でいいと思っています。届けるというよりは、「どう思った?」って語り合えるような。お客さんが聴きたい曲だけを歌うならツアーなんて必要ないと思っていて。そうやって語り合えるような活動が、今後はもっと不可欠になっていくんじゃないかなと思いますね。
これ良いよね。私が目指す仕事像ってコレなんだと思います。。私は、相手を絶対的に信頼することで、自由に良い物を練り上げていきたい。
今の社会って、基本的には「懐疑心」が中軸になってるじゃん。一緒に良い物を作るはずが、「一緒に働くコイツにも騙されないようにしないと」だったり、お客さんに喜んでもらう物を作るはずが、「問題が起きないように無難な物に」だったりする。相手を信頼できない仕事ばかりなんだよね。
人が大きく幸せを感じる部分に「何かをしてあげる幸せ」というのがあると私は信じているんだけど、それが絶望的に得られないんだよね。後ろから刺されるんじゃないか、という気持ちが強い。
そーじゃなくて、相手を信頼することで、自分が信頼できるモノを提供する。それがHAPPYな仕事なんじゃあないかな、と思う。
私も、「私はこう思うけど、どう?」を投げ掛けたい。
このブログも、同じような気持ち。誰かに届けるというよりは、読者の方に「私はこう思うけど、どう?」と投げ掛けたい。そうやって語り合える場に繋がれば、私にとってはHAPPY。素直な気持ちをここに書くことで、素直な人たちと会いたいネ。
「私は素直じゃねぇ!」っていう、素直な人とか面白いよね。オモシロ人募集だよ。ホナサイナラ♪