タイトルって大事だよね。 〜「嫌われる勇気」を読んで〜
渋谷の様々なカフェを渡り歩いている、私、いおりんです。今日は、MUJI CAFE&MEALさんだっぺ♪
「嫌われる勇気」という書籍を知り合いの方から勧められたので、読んでみた。
説明しよう!
「嫌われる勇気」とは、難解として知られるアドラー心理学を、青年と哲人の「対話」を通して、小説のように紹介する書籍である!アドラー心理学の体現者である哲人と、人生に悩む青年とが、熱い議論を繰り広げるのである!
意固地になっている青年を通して、私たちの凝り固まった先入観を解きほぐし、アドラー心理学をわかりやすく伝える名著なのである!
詳しくは本を読んでくださいな。
内容はすごくわかりやすい。
アドラー心理学って言うと、有名な心理学であると同時に、同意しづらい心理学なんだよね。世間一般で言われている事とあまりにも逆行しているせいで、「何に言ってんだこいつ?」って思いやすい。
例えば、アドラー心理学の考え方に「目的論」ってあるんだけど、これは、「過去に嫌なことがあったから引きこもっている」のではなく、「今お前は引きこもりたいから、その理由を過去からワザワザ持ってきてんだよ」って言う考え方。トラウマの存在も完全否定。
「何言ってんだコイツ?」だよね。この「嫌われる勇気」の中では、実際に青年が「何言ってんだコイツ」って言っちゃうんだよね。それに対して哲人が「ほほう?」と応じる。
うまいこと、登場人物の青年と同じ視点を持って、アドラー心理学を体に染み込ませることができる。
タイトルがちょっと残念。
私は読む前まで、この「嫌われる勇気」という本を、よくある自己啓発本だと思って、避けていたんだよね。「嫌われてもいいんだよ」なんて、どの自己啓発本にも書いてある。それを今さら読んでもなーぁ、と思っていた。
ところがぎっちょん。アドラー心理学の本だと聞いて、はじめて読む気になったんだよね。
確かに、アドラー心理学において、「嫌われる勇気」は、自由に生きるうえで、超重要な概念であることは間違いない。だから、内容を示すうえでは秀逸なタイトルだと思う。
ただそれが、世の中にありふれた言葉すぎて、「特徴」が示されていないんだよね。手に取らないと、「アドラー心理学」「対話形式」などが分からない。
タイトルは「特徴を示すこと」も重要。
タイトルのつけ方には、いくつも手法があるとは思うけど、書籍に至っては、「内容を示すこと」と、同等かそれ以上に「特徴を示すこと」が重要だと思っている。
本のどこが特徴的なのかを、タイトルや、本のカバーなどに含ませることが大事だと思うんだよね。
最近だと、「あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。」とかは秀逸な例だと思うんだよね。内容に加えて、その本の特徴がうまくメッセージとして伝わってくる。
「嫌われる勇気」は、その言葉が世の中にありふれすぎていて、特徴が失われちゃっているんだよね。それでも売れているらしいんだけど、ちょっぴり残念。
本の内容には満足
心理学には興味があったので、自然に読み進めていくことができた。アドラー心理学の考えについては、「目的論」の他にも面白い概念があり、すごく学べた部分もあれば、自分が普段から考えていたことをうまく言語化してくれていた部分もあり、楽しかった。
内容についてはまた後日、書かせてもらうよーん。ほんじゃね♪