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Stay Gold, Ponyboy.

仕事について思うこと 2023 ver.

「仕事について思うこと」という題材で文章を書き始めて見る。

前置きとして言っておくけれど、俺は今所属している会社にはとても満足している。とても良くしてくれるし、とても信頼してくれるし、仕事の報酬も十分すぎるほどいただいている。

今から書く文章の中にもし、会社に対する不満のように見えるモノがあるとすれば、それは今所属している会社に対してじゃなくって、「現代社会における多くの会社」に対する不満だと受け取ってほしい。

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理想の人生、方針を知る上で、有名な質問がある。「ミラクルクエスチョン」と呼ばれていて、カタカナで書くとどこかギャグテイストの質問のように思う。実際は下記のような質問だ。

もし、あなたが夜眠っている間に、奇跡が起きて、あなたが抱えている問題が全て解決したとします。あなたは眠っていたので奇跡が起きたことを知りません。あなたはいつも通り朝起きたあと、どのようにしてその奇跡が起きたことを知りますか?

つまり、「奇跡のような質問」じゃなくて「奇跡が起きたとする質問」だ。

俺がこの質問を自分に投げかけた時。俺が想像したのは、「仕事のチャットツールにアカウントがない」だった。つまり、俺は仕事を「人生における問題」だと捉えているわけだ。

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といっても、これは俺にとって衝撃の事実じゃない。俺にとって「仕事」は常に悩みの種だ。

別に上司がー、とか仕事内容がー、とか、そういう仕事内容についてではなく・・・勿論何かしがの悩みはあるけれど、それは対処すればいいだけだ。仕事なんだから、困ったことがあっても適切に対処して進めればいいだけのハナシだ。

そうじゃなく、そもそも「人生において仕事って幅利かせすぎだよな」という問題が、ずーーっとある。

平日5日間、そのうち8時間も当然の顔をして奪い去っていく。その上、「もっと時間をかけたほうがえらいよな」みたいな長時間労働神話がまだまだ根強い。

1日を健全に過ごす上で、「8時間奪い去っていく」というのはクレイジーだ。

さらに、現代社会では多くの仕事が「インドア」になってしまっているせいで、もっとも外で活動するのに向いている時間を屋内で活動しなきゃいけなくなっている。

こんなクレイジーな状況が、近代社会では「常識」としてまかり通っている。俺からしたらとうの昔にディストピアだ。

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本音を言えば「仕事なんてやりたくない」。会社の同僚たちは好きだけれど、彼らの力になりたいなら「仕事」以外の方法で力になりたいと思う。

わざわざ「仕事」を選んでいるのは、「どうせ仕事に人生を食わせるなら、まだマシな方法で食わせた方がいいよな」というだけだ。クソみたいな手札が並んでいるなかで、なんとかマシな手札を切れるように切り盛りしているだけだ。

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そもそも、多くの仕事において「8時間労働」というのが一律で基本・・・というのに無理があると思う。

頭脳労働を8時間なんて基本無理だ。人の1日の集中可能時間は意外なほど短い。しかも、ソレは「ぶっ通しで集中しようとする」をすればするほど低下する。

仕事の成果とか、脳のうまい使い方とかを調べれば調べるほど、考えれば考えるほど、「8時間労働」というのが足を引っ張る。

自分でも色々実験をしているが、「午前中に4時間労働」「午後は運動と瞑想とその他家事」くらいで十分に成果は出せる・・・というかそのくらいの方が正直良い成果出せるんじゃないかと思う。

最初から「午前の4時間しかない」という前提動けばダラダラ働いたり、やらなくてもいいことに時間を割いたりしなくなる。それに午前中に成果を出してるから、という安心感で過ごす午後は良い。

それに運動や瞑想や家事掃除をすることも、回り回って仕事に影響する。特に頭脳労働においては、不健全な人の8時間は、健全な人の1時間に勝てないこともある。

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俺個人のレベルでは、一手ずつ、労働時間を短くするように歩を進めているけれど。

どこかで「ビジネス的成長の螺旋から降りる」という手札を切る必要があるな、と最近は強く思う。あるいは、どうすればその手札を切れるかを考えている。

アメリカで「Basecamp」という製品を運営している会社のCEO、ジェイソン・フリード氏は「カーム・カンパニー(穏やかな会社)」というのを掲げている。より成長を、より成功をと追い求める会社ではなく、持続性を求め、無理をしない範囲でただ自分たちが良いと思う仕事をし続ける、という理念。

一方、多くの会社はカーム・カンパニーではない。特にIT業界でカーム・カンパニーを掲げる会社は少ないか、間違っているかだと思う。大抵「成長」を掲げている。

ジェイソン・フリード氏の会社には目標がない。プロジェクト進行は6週間単位で行われ、それらは「自分たちが良いと思う仕事」であって、顧客は見ても市場規模などは見ない。「足るを知る」というありふれた概念を「組織レベル」で浸透させ、その上で「自分たちが良いと思う仕事」をやっている。

こーいう会社に移行するか、こーいう会社を作るか。そーいう手札をいつか切らないといけないのかもな、と最近は思う。

(会社を作る、独立するというのはまたクソ面倒だからあまり考えたくはないけれど。)

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ちなみにこれらは俺が30代も半ばに突入しているからこそ考えているだけで、未熟なうちはひたすらに駆け抜けて積み重ねたほうがいいよな、と思っている。

ただ単に努力量だけじゃなく、うまく「積み重なるように」あるいは「手札が増えるように」と考える必要があるんだけれど。

上述したように、基本的に社会に出た時点でもっている自分の手札は基本的に「クソ手札」だ。磨いてきたモノはまだ光らず、幸運・不運にむちゃくちゃ左右されるし勝率も低い「クソデッキ」だ。

その時点で手札の切り方を上手くなったところで所詮はクソデッキでしかないから、まずは手札を集めて、あるいは手札のレベルアップをして、デッキをアップグレードさせることに重きをおいた方がいい。

クソデッキ状態で「1日4時間で良いでしょ」みたいなことをやったところで成果が出なくて終わるだけだからね。カームカンパニーを目指せるのは、ちゃんと成果を出せることが大前提。

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