長野県へ引っ越した
2022年10月、オイラは10年近く住んだ東京を離れ、長野県は伊那市というところに引っ越した。
そのことについて今回、だらだらと思うがままに書き連ねてみた。日記の延長線だからそんな感じで読んでください。なんか体系的に書くやつはまた今度書くよ。
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およそ10年前、当時和歌山の大学生だったオイラは、「一度は日本の首都、東京行っとかなきゃ」と思って東京の会社に就職。そのままスカイツリーのお膝元に居を構えた。
オイラはミーハーで新しいモノ好きだから、住み始めた当初は東京を結構楽しんでいた。でもまぁ半年~1年も住んだ頃には飽きていたね。もとが奈良の田舎生まれ、盆地育ちな人間だから、東京適性は壊滅的だったわけだな。
とはいえ仕事は東京だし、友だちの多くも東京にいるからオイラも首都圏に住み続けていたわけだ。
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そうしていると2019年だか2020年だかに新型コロナウィルスが世界中に蔓延。日本も緊急事態宣言なんかが発令されちゃって、オイラも仕事はフルリモート。友だちと会うこともできなくなった。
オイラにはウェストブルック(仮名)っていう大学時代からの親友がいてね。彼もオイラと時を同じくして上京していて。上京してからも彼とは定期的に、毎月のように会っては飲んだり飯食ったりしていたんだけどさ。
それもコロナ禍においてはできなくなっちゃって。どうしたもんかな、なんて思ってたら意外とLINE通話しながらのリモート飲みで全然イケちゃってさ。もちろん直接会って話すほうが楽しいんだけど、まぁでも電話で通話するのでも全然楽しいな、ってなっちゃって。
他の友人とも実際会うってなったら、ほとんどが年に数回だし。それならもう友だちとの距離ってのはいよいよ重要じゃなくなるな、と。
それで首都圏を離れる決意をした。
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そっからは早いぜ。意を決したその日のうちに色々調べて。
条件は「自然が感じられること」「人が少ないこと」、さらに絞って「自転車で生きていけること」「朽ちた街じゃないこと」の4点。
特に4つ目の条件に気をつけててさ。旅行で自然豊かで静かな場所に行くと、たまに「もうひっそり朽ちていくだけじゃねえかこの街」みたいな場所もあるのよ。ひでえ言い草になっちゃうけどさ。店はどこもガレージで、たまにひっそりと居酒屋だのスナックだのしかない。自然はなくはねえけど、それよりも儚さと切なさが強すぎて冬越えられる気しねえよ、みたいな街。
車とかあればまぁそーいう街に住んで、買い出しだのなんだのは車移動!ってのも悪くねえけど、オイラ免許はないし、徒歩圏内で自然の豊かさをしっかり感じたかったから、ちょっとそういう街は避けたかった。
それで色々調べるんだけどさ。最初は山梨県とか調べてたんだけど、やっぱ中途半端に首都圏から近いと、中途半端な場所・・・つまり朽ちた街になっちゃうんだよな。「昭和の頃は賑やかだったんだろうけどよ」みたいな街。それはちょっと避けたかった。
いっそのことガッツリ離れたほうがいいんじゃねえか?と思って「長野県 移住」みたいなありきたりなキーワードで調べて見つかったのが伊那市だったわけ。
特に惹かれたのは「子育てするのに適していて移住者を歓迎している」って点だね。これはつまり、人口分布が循環しているってことだからね。ちゃんと循環している街はその分、ちゃんと何かしらの活気があって澄み渡ってるだろ、と。子どもがいる街ってのはそれだけで未来があるからね。
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あとはもう現場行って決めるか、と思ってその場で長野県伊那市のアパマンショップに電話してさ。「明日とか行けますか?」「明日ですか!?」みたいな会話して、高速バス予約してレッツゴーよ。長野県のそこそこ奥地なんだけど、新宿から高速バス一本でいけるのよ。素晴らしい。
行ってみたらまぁオイラの理想的な街並みというか。この伊那市ってのは、日本アルプスに挟まれた土地でさ。標高2000mだの3000mだのといった山脈に挟まれた場所なわけさ。その圧倒的な大自然の迫力ってのは、実際行ってみないとわからないね。
高速バス降り場からアパマンショップまで歩いて10分くらいなんだけど、この10分だけでものすごく楽しかったもの。
一方で高速道路が通ってるように、そこそこしっかりした国道があって、その周りにはコンビニとか飯屋とかもチラホラあるわけ。良いバランスでね。自然があって、人は少なめで、でも街はちゃんと生きてる。自転車があれば余裕で生活できそうに見えたね。
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で、アパマンショップでいろんな物件見させてもらったんだけど、この時の体験がすごい良くてね。
まず家が安い!東京では月95,000円くらいの家賃で1LDKに住んでたんだけど、伊那市でこの予算だともう高級物件2LDKとか、あるいはもう一軒家とか出てきちゃう。ここらへん見ちゃうと、東京で家探すのほんとアホらしくなっちゃうぜ。
あと、物件紹介してくれたお店が良い店でさ。お客さんが同時間帯でオイラしかいないから、すごい余裕を持って案内してくれるし、こっちも余裕を持って物件を探せるわけ。セカセカした感じとか、バリバリ営業マン!って感じとかが一切なくてさ。
内見案内していただいてる間もそれぞれ余裕持って物件見られるし、案内も丁寧だし、移動の間の会話も肩の力がいい感じに抜けててすごい良かった。物件探しの内見なんだけど、ちょっとしたガイドさん付きツアーのような楽しさがあったよ。
実際見た物件も、全部「今より安くて今より良い物件」しかなくてさ。内見終わった時点で伊那市に住むのは確定してて、あとはどれに住むのか決めるだけだったね。
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あとはもう全てを最速で進めた。上司に「長野に行っていいですか」って確認とって、引越し業者に見積もりとってもらって即契約。アパマンショップさんにも「最速でいつ住めますか」って聞いて最終的に決意から3週間くらいで長野に移住した。
今住んで1ヶ月くらいになるんだけど、「引っ越してよかった!」と思う毎日だね。引っ越して2日くらいで、オイラがいかに東京でストレスある日々を送ってたか身にしみたもの。東京はどこいっても人が多くてさ。歩きタバコとかマナーの悪い客とかがひしめきあってるだろ。
この長野県伊那市にもいない、ってことはないけど、ほとんど見ないもの。そもそもの人口母数が違うし、みんな生き急いでない、ってのもあるんだろうな。
こないだ信号が青になったことに気づかない車がいたんだけどさ。後続の車はクラクションを「パッパッ」と鳴らしただけだったもんな。アレ東京だったら「パァーーーーーッ」ってうるさく響いてたぜ。
まぁ歩きタバコに関してはそもそも歩いてる人がほとんどいねえんだけどな。車社会すぎて、徒歩や自転車の人がほとんどいないんだよ。10分くらいチャリこいですれ違う人いなかった、なんてのもザラだぜ。車はすごい走ってるんだけどな。
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そんなこんなでだらだら書き連ねたけどよ。ほんと来てよかったと思う。みんな来たらいいのに、とも思っちゃうぜ。
まー冬はこれからなんだけどな。やっぱ東京より平均して5度くらい寒そうだからなーー。まぁなんとかなるさ。