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メタファーはあくまでメタファー

オイラは、自分の中にある野性と理性を、「巨獣と乗り手」というメタファーで捉えています。野生が巨獣で、理性がその乗り手、ですね。

巨獣なので、乗り手が力づくで制御することはできません。荒れ狂う巨獣を抑えつけようとしてもあっさり振り回されてしまうでしょう。習性をちゃんと理解して、うまく手なずけてあげないといけないわけです。

一方で、乗り手が単体で出せる馬力なんてさほど当てになりません。なので、真に力を発揮させたいなら、巨獣をうまく操縦して巨獣に走らせるほうがずっと馬力が出ます。なので、ちゃんと成果を出したいなら、巨獣をうまく扱う術が必要になるわけです。

。。と、こんな風に、野生と理性の関係性をとてもうまく、視覚的に表せるのですよね。

カウンセリング用語に「インナーチャイルド」という言葉があります。幼少時代のトラウマなどが原因で残り続けている負の感情らしいのですが。。個人的には不適切だと思っています。なぜなら、チャイルド=子どもという扱いをしてしまうと、まるで力づくで制御できる、抑え込めるものだと思うからです。

でも、荒れ狂う野性を抑え込むのなんて、まーー無理ですよ。抑え込めてるように見えても、それって「荒れ狂って満足しただけ」だったりします。

なので、インナーチャイルドよりも「巨獣」くらいに思っていた方がいいです。トラウマとかで負の感情がでかいなら、もう「魔獣」くらいに思っておくのがいいです。抑え込むなんて無理無理。なだめて手なずけて付き合っていくしかないです。

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が。

これはあくまで、「メタファー」です。メタファーとはつまり「比喩表現」でしかないので、実像とは違います。

メタファーを使って、「これはオレじゃなくて、オレの中にある巨獣が/インナーチャイルドが暴走しただけなんだ」みたいな言い方をする人がいますが、これは間違いです。それも含めて「あなた」です。

これはまぁ、「あの人、悪い人じゃないんだけど、たまに手がつけられなくなるんだよね」みたいな文言に似てますね。「悪い人じゃないんだけど女癖が悪いんだよね」みたいな。オイラはそんなのをきくと「いやいや、女癖が悪いのも含めて『そいつ』だから、その部分が悪いと思うならそいつは悪い人だろ」と思うのですが。

メタファーはあくまでメタファーです。実際には巨獣と乗り手なんていません。「あなた」がいるだけなのですよ。なので、責任逃れとか現実逃避に使うべきではないと思うのですよね。