たまたま上手くいっただけの人
世の中のほとんどの人って「たまたま上手くいっただけの人」だよね、というハナシをします。オイラの主観です。
オイラは世の中のほとんどの成功者って「たまたま上手くいっただけの人」だと思っています。
彼らが特段すごかったわけではなく、たまたまその時そのタイミングでその場所にいただけの人。もちろん、素地となる実力は備わっているかもしれませんが、誰かと比べて特別にすごい能力を持っているわけではない、と思っています。
ただ、2回以上成功を重ねている人は「この人すげーんだろーな」と思っています。ホリエモンさんとか、カジサックさんとか、秋元康さんとかですかね。彼らは時に地に堕ちても、分野を変えても、何度も大成功を収めています。再現性があるので「超有能」だと思います。
一方で、「1回しか大成功をしていない人」「その成功を食い潰しているだけの人」に関しては、基本的には「運良かったんだろうなーー」と思って見ています。すいません。
ただ、人生において「大成功」って1回あれば十分なのですね。そのあとは何もしなくても、成功者としての人生を歩めるので。それは世の「一世を風靡した起業家さん」とかを見ればわかると思います。
トマ・ピケティさんの「21世紀の資本」でも証明されていましたが、今の資本主義って、「金持ちはより金持ちに、貧しい人はより貧しくなる」のですね。なので、一回「金持ち」になれば、別に優秀じゃなくてもその位置を維持し続けられるのです。
なので、「たまたま1回だけ大成功をできちゃった人」でも、その大成功を維持するのは割と楽なのですよ。1回大成功さえ収めれば、資本主義において「成功者」という立場をずっと維持できちゃう。
でも、世にある大成功って「割とたまたまだよね」とオイラは思っているのです。そして、成功者の人たちって、その人自身の能力がすごいんじゃなくて、持っているお金がすごいだけだよね、と思っています。
最近は世界もずいぶん身近になりまして、Twitterなどを覗けば、「成功者たちのありがたい御言葉」というのを聞くことができますが。
そーいう言葉を見ると、実はたいしてすごいことを言っていなかったり、主観丸出しで何も言い得てないことが多かったりします。その人の著者を読んでも、何も特別なことが書かれていないことも多いです。
また、そーいう成功者が次の立場についても、「その人の能力で立て直したわけじゃなくね?元々すごい所に成功者ブランドで入れただけじゃね?」みたいなパターンが少なくありません。
別に彼らが悪いわけではありません。成功者とはそーいうモノですから。一旦成功者になれば、お金の力をフル回転させたほうがいいのです。だって資本主義は、お金を持っている人が強いし勝てるのですから。
むしろ注意すべきなのは成功者へ向き合う側の人で、「彼らはたまたま上手くいっただけなんじゃないか」という心づもりを持っておかないと、大失敗してしまいます。
たとえば成功者たちは、「自分たちの成功法則!」みたいなことを掲げますが、実際はそんなもの頼りにならないことが多いです。だって彼らが上手くいったのは「たまたま」だから。2019年におけるタピオカみたいなもんです。
それを、「同じことをすれば成功できるんだ」みたいに錯覚してしまうと、大失敗してしまうのですね。だってそれは別に成功法則でもなんでもなく、「成功していた時にやっていただけの習慣」に過ぎないからです。あるお金持ちが毎朝ジョギングをしているからって、ジョギングをしていれば成功するわけではありません。
彼らの多くは「たまたま」上手くいっただけだし、その後も上手くいっているのは「お金を持っているから」です。(Googleが強いのは、Googleが超お金持ちだからです。)
わかりやすい例として「大成功者」で話を進めましたが、これは別に大成功者だけに限らないと思っています。「そこそこ上手くいっている人」「普通に生きていけている人」とかもたまたま、上手くいっているだけ。たまたま、普通に生きていけているだけ。
もちろん、オイラは自分のことも「たまたま上手くいっただけの人」だと思っています。
今この時点を見ると、オイラのキャリアってそこそこ上手くいっているのですね。ちゃんと毎日食っていけてますし、Air Pods Proだの新しいPCだの買えるくらいの余裕はあるので。
でも、これってほぼ「ラッキー」だとオイラは思っているのですね。
大学院を出て企業に入社したのも、たまたまそこで働いていた知り合いに紹介していただいたおかげ。
その企業を退職したあとにフリーランスで3年くらいやっていけたのも、たまたま住み始めたシェアハウスの運営会社の人と仲良くなれて仕事をいただけたおかげ。
そのあとにフリーランスを辞めて会社に入れたのも、たまたま暇つぶしでやっていたSNSでpaizaというモノの存在を知れたおかげ。
そのあと再就職して今の企業に入れたのも、たまたまその企業が国際的企業でネイティブ日本人を強く求めていたおかげ。
全部「たまたま」なのですよ。どのタイミングでも、その「たまたま」がなければ今のオイラの人生はなかったでしょう。そーいう意味で、オイラは「自分の実力だけで成し得たことなんて何もない」と思っています。
ただオイラにあったのは、目の前に転がってきた「たまたま」に対して恥も外聞も捨てて掴みかかれるだけの素地、くらいじゃないですかね。
後付けでいくらでも「オイラにはこーいう実力があった」とか言うのは簡単ですが、実際のところは「たまたま」です。ラッキーラッキー。
この「たまたま」ということを意識できていないと、変に増長してしまったり、その増長している人の言葉を信じて失敗してしまったりするので、注意が必要だよね、と思います。