ゲームは「幼稚なエンタメ」なんかじゃない。

最近オイラは「ゲーム」について見つめ直しています。

きっかけは、「桜井政博のゲームについて思うこと」という本です。ファミ通のコラムに掲載されている同シリーズをまとめた書籍ですね。桜井政博さんと言えば「カービィ」や「スマブラ」の生みの親として有名な方です。

そんな方がゲームを題材にしていろんなことを語っているのですが、それに見事に感化されて、「ちゃんとゲームを見つめよう」と思った次第です。

ちなみに、本文内でゲーム「クロノクロス」のハナシが入るので、ネタバレを極端に避けたい人は御注意を。


オイラはゲームの歴史はそこそこ長いです。3歳くらいからすでにゲームをしていました。ファミリーコンピュータやスーパーファミコンが大好きでした。当時のオイラには「ドラゴンクエスト」「マリオブラザーズ3」は難しかったですが。

そこから30歳の今に至るまで、ずっとゲームをしています。ゲーム以外にも好きなことが多いので「根っからのゲーマー」と胸を張って言いづらいのですが、まぁそれなりにゲーマー人生を送ってきています。

オイラが幼少の頃、ゲームは「子ども向け」という印象がありました。が、一方でゲームにハマってゲーム作りにのめり込む人たちはみんな大人でした。ファミコンのゲームなんてどれもそこそこ難しくて、とても幼少児がクリアできるようなものではないゲームも多かったです。

ゲームは外野からは子ども向けの幼稚な遊びに見える一方、実際にやってみると想像以上に「大人向け」だったのです。


この「一見、幼稚に見える」というところを壊すのはなかなか大変です。オイラの身近には、今でも「まだそんな意味のないことをしているのか」などと口走る方もいます。(意味のあることなんて世の中にあんまりないのですが。。)

でも、どんな幼稚に見えるゲームにも、驚くような創意工夫があるものです。大金をかけた映画などにも全く劣らないような技術力、アイデア力が発揮されていることも多いです。

オイラがゲームの創意工夫を明確に意識し始めたのは、「クロノ・クロス」というPlayStationで発売されたRPGゲームです。もっと言えば、このゲームのスタッフインタビューなどを見て、「こんなにも多くの大人たちがアイデアを散りばめているのか」と衝撃を受けました。

たとえば、PlayStationはまだそこまで性能が高くなかったので、3DCGで世界を全て表現することは難しかったのですね。そこで使われていた手法が、「2次元のアニメーションイラストの上に3Dモデルのキャラクターたちを配置する」という手法でした。

これのおかげで、当時3DCGだけでは表現できなかったようなレベルでの世界観を表現していました。この手法は今の高性能ゲームハードでは見られません。PlayStationならではの表現とも言えますね。

また、このゲームはパラレルワード(並行世界)に関する物語なのですが、そのストーリー構築にあたって、「プレイヤーが別の並行世界に放り込まれた際、一番ショックを受けることはなんだろうな」と考えた結果、「もう一つの世界では主人公は死んでいること」という要素を入れています。

ゲームの序盤も序盤で、主人公が突然気を失ってしまい、気がついたときには何かがおかしい。周りの人たちはさっきまでの自分とのやりとりを覚えていないどころか、なぜか少しよそよそしい。そして「自分はXXだ」と言うと、「人の不幸をバカにするな」というようなことを言われるわけです。

そして見つける「自分の墓」。この世界がパラレルワールドであること、そして自分がこの世界に全く居場所がないことを知らされるわけです。

このゲームはプレイヤーに何かを訴えかける要素がそこかしこに散りばめられています。世界観構築のためにいろんな人がいろんな工夫をしています。同じ場所でも、パラレルワールド間でBGMが全てマイナーチェンジされていたり、パーティメンバーを切り替えてもパーティ内の会話が進むように「セリフ自動生成システム」が作られていたり。。

あるパーティメンバーがストーリー内で毒にかかって寝込んだ際、背景にその人物の服装が干されていることに気づいた時は、「そんなところまで作り込むのか!」と感動しました。

何気なくプレイするだけでも色々なものをオイラの中に残してくれたこの「クロノ・クロス」ですが、それらは数多くの人たちの努力の賜物だったわけです。それを知った時は感動しましたし、「これは映画とか他のエンタメとも何ら変わらないレベルのモノづくりだ」と確信しました。


執筆時現在、世界中で数多くの大作ゲームが作られています。ハリウッド俳優が3Dモデルやモーションキャプチャ使われていたり、広大なオープンワールドで自由に走り回れたり、オーケストラ音楽などが使われていたり。。そんな大作が矢継ぎ早に開発されて、「こんなにもオイラ遊べないよ!」というような感覚になります。

そのため、油断するとゲームをただノルマのように消費しがちです。シリーズ歴代一の規模となった「スマブラSP」も、周りではただ1つのブームかのように過ぎ去っていきました。オイラ自身、通り過ぎていったゲームも少なくないので、今それをちゃんとやっていこうかなあ、と思っています。

が!時間が足りない!そーこーしている間にまた新たな面白そうなゲームが。。ジレンマですね。最近は終わりがないゲームも多いですので、1つ1つ消化するのに100時間くらいかけないとダメなパターンもあります。オイラは毎週10時間〜15時間くらいはそーいう量なので、そうなると1つ終えるのに2ヶ月以上かかってしまいます。間に合わない!

そんな多くの人の魂の結晶であるゲームというエンタメが「幼稚なエンタメ」という評価をされてしまうと、オイラとしては悲しくなってしまいます。とは言え、最近のゲームは大変なので、「やってみたらわかる!」とも言いづらいのも難しいですが。