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人付き合いを制限する

最近、人付き合いに関してある程度制限するようにしている。人付き合いを増やしすぎると時間の浪費率があがってしまうからだ。端的に言うなら、「時間がもったいないから」だ。

少し前まではあまり意識せずに人と会っていた。今会える人と、いつ会えなくなるかわからない。だから会える時はなるだけ会っておこう、と思っていた。

最近は人付き合いにかかるコスト……いわゆる「機会費用」について意識的になってきた。つまるところ「その人と会うことによるメリットはなにか」「その人と会うことで失われるモノはなにか」ということだ。

こんなことを書くと「なんて冷めたやつだ」と思われるかもしれない。そう思われたところで一切構わないが。私は元来、人付き合いをコスパで考える一面があるが、その一面を全面に押し出そうと考え始めた、ということだ。


実は数ヶ月前、「with(ウィズ)」という、いわゆる出会い系サイトに手を出した。理由は2つある。

1つ目の理由は、「出会い系サイトは本当に良いのか」ということを検証したかったからだ。

最近、私の身の回りでこういった出会い系サイトで恋愛や結婚を決めた人が出てき始めていた。私自身は「出会い系なんてあんまり良いもんじゃないだろう」と思っていた。いわゆる合コンとか街コンとかそういった、「誰かの人生に恋愛候補・結婚候補として登場する」ということはハードルが高すぎると考えていたからだし、気性にも合わなかった。

ところが、とある論文で「ネット上で知り合ったほうが、リアルで知り合うよりも離婚率が低く結婚満足度が高い」というデータを見つけた。そこで、「実際に使う前に断ずるのは良くないな」と思って使い始めてみたのだ。語弊を恐れず言えば、検証したかった。もしそれで運命の人とやらと出会えるのなら、それは素晴らしいサービスだし。

2つ目は、勉強した心理学的テクニックを試す場所が欲しかったからだ。

これまたろくな理由ではないように聞こえるが、心理学における研究で「どうすれば親密になるか」とか「どうすれば印象がアップするか」「どんなデートが成功するか」とか言った知識を蓄えていたので、その検証をしたかったのだ。


結果としては、おおよそ3ヶ月ほどでやめることにした。理由は「機会費用が高すぎる」からだ。

その3ヶ月ほどで何人もの女性とやりとりをし、いくらかデートすることもできたが、「見知らぬ人とゼロから恋愛/結婚候補にまで親密度を高める」という行程は途方もないコストだと思ってしまったのだ。

それをするくらいなら、すでに仲のいい友人関係などから恋愛関係や結婚契約に移行したほうがずっとコスパが良い(その分、確実性は低いが)。緊急の結婚願望でもない限りは、利用する意味はないと判断したので辞めた。

彼女らは皆素敵な人だったので私のような人でなしのサイコパス野郎ではなく、もっと素敵な人と結ばれることを身勝手ながらに願わせて頂く。

余談だが、当初の検証の結果を。出会い系サイトは「そろそろ結婚を真剣に考えたい、そのためには多少のコストもいとわない」という人にはとても便利だと思う。そして、心理学的・統計的な好感度テク・モテテクはちゃんと効果があった、ということもここに記しておく。


ある研究で、人と人との関係性を維持するには、おおよそ15日に1回コンタクトをとればいいことがわかっている。15日以上経ってしまうと関係性は薄れていくし、15日より短ければ関係性は濃くなっていく。データ上はそんな傾向がある。

そしてこのデータにおける「コンタクト」は、メールやLINEのようなとてもゆるいコンタクトでも問題ないことが示唆されている。15日に1回LINEを飛ばしたり軽く挨拶したりするだけで関係性は維持できるのだ。

また、単純接触効果……人は単純に会った回数や見かけた回数が多いだけでその人に好意的な印象を抱く、という心理効果は実験でも確認されている。

だから仕事仲間と毎日職場で会っているなら、飲み会に行かなくてもOKだし、ずっと関係を保っていたい人でも時々LINEするだけで問題ない。大親友に至っては、年単位で会わなくても、会ったタイミングで関係性の低減がリセットされる……という報告もある(これは直感的にも理解できるデータだろう)。

そういう意味合いもあって、「案外会わなくても失うものは少ない」ということに気づいたのだ。だから、「会うことで得られるもの」がコストを上回る場合にのみ、人と会うようにしている。

予定の種類によっては半日が潰れることもある。その半日があれば、簡単な書籍なら1、2冊読むことができるし、なにか機能を1個開発することだってできる。そういった選択肢の可能性を考え、「どちらを犠牲にすべきか」というのを意識的に行っている。