「便利なモノ」より「使ってて楽しいモノ」がいい、ってハナシ。

まいど、イオリンでござい。

iPhoneアプリを見ると顕著なんだけれど、最近のITのソフトウェアって、「実用性」にばっかり目がいっている。何かしらの「目的」があって、その目的を達成するために一直線のモノ作りをしている。

メモアプリなら「メモを簡単に書けること」、メールアプリなら「メールを簡単に書けること」、twitterクライアントなら「twitterを快適に使えること」、ゲームガチャなら「ユーザを気持ちよくさせてお金を抵抗感なくつぎ込ませること」などなど。

商売としてそれは別に悪くないんだけれども、それぞれのシステム、それぞれのアプリにおいての方向性がものすごく狭まっているよね。

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以前、「オープンになると多様性は減っていく」という言葉をどこかで見た。市場がオープンになって多くの人が参加・参戦できるようになればなるほど、売れるモノ以外は淘汰されていく。

例えば手帳は誰もが自由に手帳買えるからこそ、手帳は「利便性」以外には成長しなくなっていく。もちろん、「可愛い表紙」とか「名言が書いてる」とかもあるけれど、ほとんどが「利便性」に特化している。

スマートフォンだってそうだ。昔はauやらdocomoやらが携帯電話の機能を決めていた。今は、みんなが自分でスマートフォンにお気に入りのアプリ=機能を詰め込める。だから、一見すると

ところがぎっちょん、みんなのスマートフォンに入っているアプリはどれを見ても同じような機能ばっかりだ。新しいアプリが出ては淘汰されていく。スマートフォンが多彩だったのは、黎明期だけだったと思う。

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私は、実用性以外の目的があるシステムやアプリがあっても良いと思うんだ。

例えば、映画の中で出てくる最先端っぽいシステムは、見た目は派手だけれども、使いやすそうには思えない。スパイ映画に出てくる、「犯人の携帯電話を探知するシステム」は必要以上にサイバーな見た目になっていて、確かに格好いいけれども、使いやすそうには見えない。目に悪そうだし、操作方法もよくわからない。

引用元: NOW YOU SEE ME 2

ただ、何となく使っていたい。使いにくいかもしれないけれど、使っているとかっこよく見えるし、自分も凄腕エンジニアになったような気分に浸れる。

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こーいうアプリケーションやモノはもっと増えても良いと思うんだよね。全部が全部使いやすい必要は無いと言うか。

世の中、案外「使いやすい」だけじゃ動いていないと思うんだよ。ただ「使いやすい」だけのモノって、便利にはなるけれど、あんまり面白くない。使い辛かったらイライラしちゃう。そして、次の使いやすいモノが現れてくると、すぐに使い捨てられてしまう。

そーじゃなくって、「使いやすいわけじゃないけど使いたくなるモノ」ってのもあるはずで。私はそーいう「かわいげのあるモノ」を作っていたいんだよね。ミスしちゃうけれども、「もう、仕方ないなぁ!」って思えたり、「これ使ってる俺かっこよくね?」って思えるモノだったり。

ITの界隈ってそーいうところが本当に弱いと思うんだよね。エンターテイメント性を軽く見ている、というか、ね。今あるITを利用したエンターテイメントって、あくまでエンターテイメント界隈の人が必要に駆られてITを使っているだけで、IT界隈の人はほとんどエンターテイメント性を「オマケ」としか見ていないように思う。

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こーいうこと考えると、私は「便利なもの」じゃなくて、「使ってて楽しいモノ」が作りたいんだとつくづく思う。

勿論、「便利なもの」もいいんだけど、それだけじゃ詰まらないし、便利なものを作っているとミスなしを求められる。それだと可愛げがないでしょ。ちょっとはミスがあるモノのほうが私は好きだ。「使いやすいわけじゃないけど、使ってて楽しい」ってモノのほうが、「便利なモノ」よりもずーっと好きだ。

そして、自分が好きなモノを作るほうが、モチベーションは続かないよね。

ばいびー☆

地面近くで撮るのが好き。