目標は足元にも落ちている、ってハナシ。
まいど、イオリンでござい。
今、一週間ほど実家に帰っていまして。実家周辺で遊んだり、まぁゆっくり過ごしたりしているんですけれども。家に置いていた「本人 vol.11」という本を読み返した。明石家さんまさんのインタビューが載っていて、私の中で一番好きな本だ。失礼ながら、明石家さんまさんのインタビュー部分以外は読んだ事がないけれど。
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最初に読んだのは高校生の終わりくらいだったと思う。お笑いが好きで、自分自身も面白い人間になりたいと思っていたその頃、明石家さんまさんのインタビューを見てさんまさんの哲学の一端に触れられれば、何か掴めることがあるんじゃないか、などと考えていた。
実際は、何か掴めるなんてもんじゃなかった。元々さんまさんの「生きてるだけで丸儲け」という座右の銘はとっても好きだったけれど、「私もそうありたい」と思うようになった。「毎日笑っていられればそれでいいや」とも思うようになったのも、間違いなくさんまさんのインタビューからだろうと思う。
インタビュー内で語られるMr.オクレさんのエピソードも大好きだ。Mr.オクレさんが「ひょうきん族」でコーナーを持って売れ始めたある日に「売れたくない」「月十万円の生活をしたい」と言い出したらしい。Mr.オクレさんにとっては百万稼ぐことよりも、十万稼いで「来月の家賃どうしよう」とか言っているほうが目標なのだと言う。
自分のありたい姿が明確に見えていて努力しているMr.オクレさんは、ただ何となく月三十万、月四十万稼いでいる人たちよりもずっと、素敵な人生を送っているような気がする。すごい人だ。
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毎日、一所懸命働いているとさ。色んな生きる道、生きる目標が見えてくるよな。マイホームを買うことだったり、今勤めている会社で成長することだったり、さ。たぶんみんな、働きながら、色んな「成し遂げられる目標」が見えてくると思うんだよ。
そして多くの人は、その目標を成し遂げるための努力をしていくんだと思う。上述したMr.オクレさんの立場で言えば、「ひょうきん族」でコーナーを頂き、百万円稼ぐための道が見えてきたら、それを達成するためにひょうきん族を頑張っちゃう人は少なくないと思う。
でも私は、そーいう時に「あれ?それって私がたどり着きたい未来だっけ」「それを達成するために、何か大切なものを捨ててないかな」とか考えた方がいいと思うんだ。少なくとも私は考える。
だって、何かを成し遂げるために努力するってことは、その何かのために他の別の何かを捨てるってことでしょ。成し遂げる目標が大きいモノほど、何か別の大きなモノ or 大量のモノを捨ててることになる。だから、道が見えたからといって簡単に進んでいいのか、と私は考えちゃうんだよ。
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忙しい生活を送っていると、こーいうことを考えなくなるから駄目なんだよね。最近、世の中に「有意義」が多すぎて嫌だよね。だらだらしたり、ゆっくり珈琲の見ながらぼーっとしたり、お菓子食べながら考え事したり、そーいうことがもっとありふれるべきだよ。
そーいう「無意義かもしれないこと」にこそ、大切なことが隠れているかもしれないのにな。
ばいびー☆
太田出版
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