人生における仕事の取り分を考えないなら「時間をかけたほうがいい」のは当たり前、ってハナシ。

まいど、いおりんでござい〜。

何かと「時間をかけた人のほうが良い仕事をする」というのが定説かのように話される昨今でございますが、イオリンはどちらかというと、「時間をかけずに良い仕事をしたほうがいいでしょ!」と考える人間です。

なぜなら、「時間」は有限だから。

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例えば会社説明会やOB訪問、はては先輩の飲み屋での成功物語などでよく見かける形式が「困難があり、それを耐え抜いて成功に導いた」というやつだ。そして多くが、「何日も徹夜した」とか「毎日終電で帰っていたけれど」という前振りがあり、「プロジェクトに成功したんだ!」という結びに持っていく。

さてさて。「結果的に成功したから、過程の失敗も成功にしちゃおう」ってのは人間の特性のひとつだし、多くの成功者が「失敗は成功の母」といった言葉を残しているから、誰も疑わない。

でもね。「過去の失敗」は間違いなく「過去の失敗」なんだよ。それが成功に転じることはないわけ。失敗を失敗として記憶しておくからこそ、それが教訓となって成功の母となる。失敗すらも成功と認識しちゃうと、それはただの「美談のための材料」でしかないよ。

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「仕事の成果」ってのはさ。「時間」を大きなリソース(資源)にしているわけ。「時間×生産性=成果」とも言える。

だから、「仕事の成果」という側面だけで見てしまうと、そりゃ多く「時間」を費やした方が大きな成果が出るのは当たり前だ。同じ成果を出し続けるマシーンがあったとして、それを2時間稼働させた時と5時間稼働させた時で違いが出るのは当たり前でしょ。

でも、その「時間」をリソースにしているのは何も仕事だけじゃない。人生全部が、「時間」というリソースを切り売りしている。睡眠も家事も洗濯も娯楽も恋愛もぜーーんぶ、「時間」というリソースを消費する。

だからこそ、「人生における仕事の在り方」を伝えるために物語を語るなら、ちゃんと他の人生についても語らなくちゃいけないと思う。テレビドラマやドキュメンタリー映画みたいな娯楽をわっはっはと楽しむんじゃあなければ、ね。

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「Aさんは一大プロジェクトを任された。朝から晩まで働いて、ついにプロジェクトは成功した!」

じゃダメ。

「Aさんは一大プロジェクトを任された。朝から晩まで働いて、ついにプロジェクトは成功した!しかし、彼は人生の全てを仕事に費やしていた。友だちと飲みに行くこともほとんどなく、飲み会の後に会社に戻ることも多かった。休日も会社に出ていて、友人とは全然遊べていなかった。」

とか、

「Aさんは一大プロジェクトを任された。朝から晩まで働いて、ついにプロジェクトは成功した!しかし、その間は遊んでいても常に仕事のことが頭によぎっていた。また、休日にも仕事の電話がかかってくることが多々あった。夜も満足に寝れなかった。」

とか、

「Aさんは一大プロジェクトを任された。朝から晩まで働いて、ついにプロジェクトは成功した!しかし家庭のことにあまり時間が割けず、奥さんには随分と負担をかけてしまった。子どもともほとんど一緒に過ごせなかった。学校のイベントも奥さんに任せたままだった。」

とか。もちろん、

「Aさんは一大プロジェクトを任された。朝から晩まで働いて、ついにプロジェクトは成功した!奥さんがこの仕事について理解してくれたおかげで、数少ない家族でのイベントも大いに楽しめた。会社からはプロジェクトが終わってから1ヶ月の休暇を頂いて、家族で海外旅行をした。」

でも良い。

娯楽じゃなくて正確な情報として伝えるなら、「仕事の成果」だけじゃなくって、「人生まるごと」で語らなきゃいかんと私は思う。その上で、「その仕事のやり方で良かったの?」と自問自答して人生における仕事について評価すべきだと思う。

それを「仕事の成果」だけで語っても、会社の昇給制度の点数にはなっても、自分自身の「仕事」の価値観を育てることにはならんと思う。

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一昔前なら、「仕事の成果」だけでも結構「人生における仕事の在り方」は語れたと思うよ。だって、昔はほとんどの仕事が「使える時間」が決まっていたからネ。(というか、今でもそのはずなんだけれども…。)

でも、今は残業が当たり前の世の中になっちゃってるじゃん。それにフレックス制とかが出てきて、仕事に使える時間が調整可能になった。だからこそ、「時間」についても考えなくちゃいけなくなったと思う。

もちろん、その上で「朝から晩まで仕事しまくってる人生だけど、それで私は満足だ!!」って言うのならばそれでいいし。そこで「いやいや、仕事はしたいけど、娯楽に時間を使わないのはダメだ」って考えるのもいいし。重要なのは、どのくらい仕事に時間を割きたいか、を考えることだとイオリンは思う。

「良い会社」「良い職業」というのを考えるのも大事だけれども、「人生における仕事の取り分」っていうのもしっかり考えないと、「なんだかんだ給料もらってるし」とかよくわからない理由で人生を食いつぶされちゃうかもしれませんよ。

ばいびー☆

私はネコのように生きたひ。

私はネコのように生きたひ。