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Stay Gold, Ponyboy.

「数値」とはデータの一種であってデータ=数値ではないヨ、ってハナシ。

まいど、いおりんでござい。

ここ数日、友人と遊ぶ予定が連なっていて、どんだけ花見をすれば気が済むんだ、みたいなことになっています。飲む口実としての花見ではなく、さんぽしながらのんびり楽しむ、雅なほうの花見だね。

さて。

今日は仕事における「数値」の位置づけについて語ってみる。

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ビジネスにおいて、「数値」というものはとっても重要だ。

売上、利益率、再訪率、顧客単価、円相場、契約件数、契約単価、etc…。色んな数値が絡んでビジネスは動いている。経営判断の多くは数値による根拠がないとダメになるし、逆に数値の裏付けがあれば成功の可能性も格段にあがる。

数値を無視した行動はビジネスに限らず不利益をもたらす可能性が高い。数値は大事だ。

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「数値」とは対極にあるモノが何かと言えば、それは「質感」だと思う。まぁ言葉の定義は色々あれど、「数値には表れないけれども確かに存在している空気感のようなもの」というのが、データとは対極にあるモノだ。ここではソレを「質感」と呼ぶことにする。

さて。しばしば「数値 vs 質感」という論争が発生する。「数値こそが全てだ」という意見と、「数値ばっか見てんじゃねーよ」という意見のぶつかり合いだ。

例えば営業だったら、「1ヶ月の契約数が100件の人より105件の人のほうが優秀!」って人と、「1人1人の顧客の質が高い人のほうが優秀!」って人がぶつかり合う、みたいなやつだね。

この数値 vs 質感論争の結論は多分、「どっちもデータ化して持ってこい」だと思う。

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さて。データとは何でしょーか。(ここではIT用語的な意味合いは省きます。)

多くの人が誤解していると思うんだけれど、数値とデータはイコールじゃないです。よく「数値を持ってこい」と同じ意味で「データを持ってこい」と言う人がいるけれども、「数値を持ってこい」と「データを持ってこい」は言っていることが全然違うよ。

数値とはそのまんま、数値です。一方、データとは、何かを分析・推論するにあたってその論拠となる事実のこと。「データ=意味のある情報」で、「数値=情報の一種」でしかない。

確かに数値は「データ化」しやすい。「1ヶ月の契約数=100件」と表現すれば、それだけで「営業実績のデータ」として成り立つからだ。マネージャは、1ヶ月の契約数を比較すればダニエルとケシーとスチュアートの営業実績を比較できる。

でも、データが足りないわけだ。「顧客が満足する仕事」を至上とするならば、「顧客が満足したか」という質感もデータ化しないといけない。

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定量データと定性データという言い方がある。定量データが「数値のデータ」で、定性データが「質感のデータ」だと思って頂ければいい。

定量データのほうは分かりやすいだろう。先ほどの「契約数」とかそーいう数値を意味のある形で表現したものだ。場合によっては1ヶ月単位で区切った平均値を出したり、契約数の遷移をグラフ化して差を出したり、とか。

一方、定性データの例で分かりやすいのはレストランのアンケート用紙だ。よく、下記のようなアンケートを見かけるんじゃないかな。

Q. 店員の接客は丁寧だった。

1. 強く同意しない
2. 同意しない
3. どちらとも言えない
4. 同意する
5. 強く同意する

Q. 店内は清潔だった。

1. 強く同意しない
2. 同意しない
3. どちらとも言えない
4. 同意する
5. 強く同意する

こーいうアンケートは、数値に表れないデータを可視化するためのモノだ(検定とかの研究的なハナシになると面倒なので割愛)。

ほかにも、例えば採用面談などでも、多くの質感がデータ化されているだろう。実は、質感のデータ化というのは色々と行われている。これは割と伝統的な企業のほうが出来ている気がするんだけどどーだろうね。

新興勢力のほうが、数値にこだわりすぎて現場が上手く見えずにコケてしまう例が多いんじゃないかな。「大失敗は許されない」と考えすぎて数値ありきでしか考えられなくなっちゃうよーな。

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つまるところ、数値も所詮は「データの一種」でしかない。だから、数値だけをデータとして使うと、質感や行間に気付かずにあさっての方向に行ってしまう危険性もある。

だからといって、質感だけでいいか、っていうとそういうわけじゃない。質感だけでは、それこそ「それは事実なの?」っていう肝要な部分が抜け落ちて村社会化してしまう。

数値 vs 質感で争ってないで、手を取り合って数値 × 質感になってはじめて、両方とも価値あるモノになるんじゃねーかな。

ばいびー☆

住んでいると調べてなくても徐々に詳しくなるんだね。
住んでいると調べてなくても土地に詳しくなるんだね。

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