人はメリットではなくメリットのメリットを求める、というハナシ。

まいど、いおりんでござい。

例えば皆さんの家の掃除機が壊れたとしよう。スイッチを「入」にしてもウンともスンとも言わない。

さぁ困った。これでは家を掃除できない。何か代わりのモノを買わなくては!さぁ、あなたはインターネットを使って…時には家電量販店を訪れて、色んな掃除機を見比べるだろう。あなたはどんな掃除機を買いますか?

吸引力が高い?充電式でコードの切り離しができる?重心が手元にあって操作しやすい?背負えて腕の負担が押さえられる?

さて、なぜそれを?

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先述したいくつかのメリットは、あなたが掃除機を買うための判断基準になっているはずだ。もちろん値段も重要だけれど、どーいう掃除機かを選ぶ基準として、その掃除機の機能は当然大事な要素だ。

ところがぎっちょん。

あなたが欲しているのは、実は「掃除機のメリット」ではない。つらつらと述べた掃除機の便利な機能・メリットではなく、最後に聞いた「それはなぜ?」を満たすアイテムなんだ。

つまるところ、あなたは優秀な掃除機が欲しいんじゃなくって、「めちゃくちゃめんどくさい【掃除】というアクションをどれだけ手を抜いて、楽しく、満足に達成できるか」という欲求を満たすアイテムが欲しいわけだ。

これは掃除機に限ったハナシじゃなくって、ほとんどの便利アイテムがそうだ。(もちろん、掃除機そのものに魅力を見出す人もいますけど、少数派だよね。)

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実は、人は何かモノを求めるとき、そのモノの「メリット」を求めて買うわけじゃない。「メリットのメリット」を求めているんだ。この「メリットのメリット」こそが人が求める価値であって、「メリット」はその価値を満たすためのアイテムでしかない。

これはちょっぴり考えれば当たり前なんだけれど、油断するとすぐに忘れ去られてしまう出来事でもあるよね。「機能」というのは目に見えるわかりやすいモノだから、そこだけを見てしまうようになる理由は分かる。

例えばカフェにしてもそうで。ちょっとした珈琲ブームのおかげで多くのカフェが「おいしい珈琲」「挽き立ての珈琲」をウリにしているけれど、本当にみんなが「おいしい珈琲」をカフェに求めているの?店主のおじいちゃんとのトークを望んでいるかもしれない。心地よい椅子での読書を望んでいるかもしれない。電源と机のある作業場を望んでいるかもしれない。

「メリットのメリット」を考えれば、見えなかったモノも見えてくるし、逆に「メリット」だけに固執してしまうことで、何も見えなくなってしまうかもしれない。デメリットも同じで、「デメリットのデメリット」を見ないと、うまく取捨選択ができない、かもね。

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余談。

私のビジネスにおける価値も、「メリットのメリット」というのをしっかり考えないといけないよなー、と最近思う。

例えば今、私の特技は「エンジニア」としての価値(iPhoneアプリ作れるとかWebサービス作れるとか)だけれど、そのメリットだけを追い求めても絶対勝ち目はないわけで。世の中には四六時中エンジニアとしての勉強をしても苦にならない人間がいるわけで、そーいう人たちと闘っても勝てるわけないじゃん。それに、市場としては単価の安い海外労働者とかも今後入ってくるから、ジリ貧になるよね。

でも、エンジニアの一次メリット…つまり「iPhoneアプリが作れる」だとか「こーいう言語が扱える」だとかそーいうメリットから視点を一個ずらして「メリットのメリット(二次メリット)」に目を向ければ、視野は広がる。ただの「技術者」から、「制作者(クリエイタ)」にシフトチェンジできる。

そう。私はエンジニアになりたいんじゃなくって、クリエイタになりたいわけだ。だからこそ、「本を書きたい」とか「講演をしたい」とかそーいう欲求が出てくるわけだな。

ばいびー☆

優れたカメラが欲しいんじゃなくて、撮りたい画が撮れるカメラが欲しいだけ。

優れたカメラが欲しいんじゃなくて、撮りたい画が撮れるカメラが欲しいだけ。