モノづくりの第一歩は「やった方がいいこと」の中から「やれること」を選ぶこと、ってハナシ。
まいど、いおりんでござい〜。
先日、元任天堂社長の岩田さんのインタビューで、思わず膝を打つ発言を見つけた。
物事って、やった方がいいことの方が、
実際にやれることより絶対多いんですよ。
やったほうがいいよねっていうことが
山ほどあるんです。
だから、やった方がいいことを全部やると、
みんな倒れちゃうんです。
なので、オレたちはなにが得意なんだっけ、
ということを自覚したうえで、
「なには、なにより優先なのか」
をはっきりさせること。順番をつけること。
〜〜〜〜
モノづくりをする上で、この「やった方がいいことの方が、実際にやれることより絶対多い」ということはめちゃくちゃ重要な要素です。これを知っているか否かで、モノづくりが完了するかどうかが左右されるくらい、大事。
FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグの言葉「Done is better than perfect.(完璧を目指すより、まず終わらせろ。)」も、これに通じる。
〜〜〜〜
モノづくりをしていると、「やったほうがいいことは、やろうよ」という考え方の人はとっても多い。
例えば仕事論とかでも、「依頼された仕事にプラスアルファをつけて、上司に評価されよう!」みたいなことを書いている自己啓発本はとーっても多い。実際、依頼された仕事にプラスアルファをつければ、上司に評価されやすい。やったほうがいいことは、やったほうがいい。
でもね。
「やった方がいいこと」っていうのは世の中に無数に存在するんだよ。考え出せばキリがない。
例えば任天堂のWii Uだって、「グラフィックは綺麗なほうがいい」のは当たり前で。でも、なんでそれをやらなかったか、っていうと、「やれなかったから」だ。それを追求していくと、ほかの「やった方がいいこと」が犠牲になるからだ。
だから、Wii Uの製作者たちは、「世界のリビングをつなぐマシン 1」というコンセプトをもとに優先順位を決めて、やれる範囲までやったわけだ。
〜〜〜〜
モノづくり…というか、何かをやり遂げたいんだったら、大事なことは大量に存在する「やった方がいいこと」の中から、「やること」を選び出すことだ。
例えばサッカー選手とかもそうでしょ。足が速いほうがいい。フィジカルは強いほうがいい。ドリブルは上手いほうがいいし、全てのポジションでプレイできたほうがいい。でも、全部はできないから、「自分が得意なのは何かな」って考えて、取捨選択する。そーすることで、一流の選手になれる。
夫婦の日常生活だってそーだ。料理も洗濯も掃除も育児も仕事もやったほうが良い。でもできない。だから分担するんでしょ。片方に任せ過ぎると倒れちゃうから。
〜〜〜〜
じゃー仕事も一緒じゃん!って思うんだけど、仕事になると、「みんながやった方がいいと気付いたことは全部やろう!」みたいな、びっくり議決が出ることも少なくない。いやいや、無理でしょって。人間の体力にも限界はあるし、時間にも限界はあるんだから。
まず、やることを決めて、それをやり切らなきゃ。そんで、やり切ったあとに、「じゃー次にやることを決めていこうか」って考えていかなきゃ。きっと何も成し遂げられない。
Done is better than perfect. です。
ばいびー☆