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Stay Gold, Ponyboy.

人が慣れてしまって見えなくなっている問題は世の中に大量に存在する、ってハナシ。

まいど、イオリンでござい。

先日、「飛行機に乗る直前〜乗っている最中に座席を交換できるアプリ」というものが登場した。

参考: 飛行前または最中に他の乗客と席を交換できるアプリ「Seateroo」 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

このアプリが解決するのは、例えば「自分は大柄なのに、隣の人も大柄で窮屈だった」だとか「モニターで映画を観ようと思っていたのに、モニターが不調だった」だとか、そーいう当然のように存在する問題だ。

それに対する解決アイテムは、「小柄な人 or 隣が大柄でも気にならない人」や「モニターを使わない人」などだ。これも当然のように大量に存在する。

但し、それをマッチングさせるシステムが無かった。ただそれだけだ。

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世界は、随分発達してきた。

TwitterやFacebook、Skypeなどのおかげで世界はびっくりするほど身近になった。ちょっと前は引っ越しするだけで永遠の別れだったのに、今は、一晩、同じ飲み屋で飲んだだけの人とだって生涯の友人になれる。

電車に乗るために切符を買って、駅員に見せていたのに、いつの間にか電子パネルにカードをタッチするだけだ。掃除はロボットがしてくれるし、テレビだって、放送時間に影響されることはなくなった。みんなが高性能携帯端末を持ち歩いている。

こんな時代なので、「イノベーションなんて、もう起こらないよね」と言われる。「今の発達しまくった時代でイノベーションを起こすのなんて無理だよ」と。

でも、本当にそう?

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イノベーションって言うと、まるで「世界に変革をもたらすプロダクト」だとか「全く存在しなかった概念を作り出す」、そーいう大袈裟なことを考える人も多いかもしれない。

でも、そーじゃない。より多くの人間の問題を解決したものが、「イノベーション」と呼ばれるだけだ。

TwitterやFacebookは、SNSっていう概念を作り出したからイノベーションと呼ばれるわけじゃない。「遠くの人・多くの人と気軽にコミュニケーションをとりたい」という問題を抱えた人が大量に存在していて、それを実際に解決したから、イノベーションと呼ばれる。

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人間の凄まじく有能な能力のひとつに「慣れ」というものがある。

人間は問題を抱えていても、それに慣れることで、問題を乗り越えることができるんだ。

例えば人間は同じ痛みをずっと与えられていると、徐々にその痛みを感じなくなる。(腰痛が酷くなると麻痺してくるのはこの能力のためらしい)。痛みだけじゃなくって、五感全てがそうできている。

そして、そーいう直感的なこと以外でも人間はどんどん慣れていく。

ほとんどの人はごみの分別やら朝のゴミだしやらが面倒だったはずだ。雨の日に傘なんて差したくないし、家の鍵をいちいち開けるのもまどろっこしいはず。でもみんな慣れてしまい、問題と捉えなくなる。

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つまるところ、「人間が慣れてしまった問題」っていうのは世の中にまだまだたくさんある。

冒頭に紹介したアプリも、みんなが慣れてしまった問題を掘り起こして解決しようとしている。私にとってはめちゃくちゃイノベーションだ。

この問題だらけの世の中で「今の時代、イノベーションってもうほとんど無理だよね」って考えてしまうような人は、時代に関係なく、問題解決能力がないからイノベーションは引き起こせないんじゃないかな。

もちろん、問題をしっかり察知することは簡単じゃないし、それの解決法を提示するのも簡単じゃない。実際、冒頭に紹介したアプリだって、スマートフォン…というか携帯電話があれば実現できたシステムなのに、今になってようやくお目見えするくらいなんだから。

でも、「みんなが慣れて見えなくなってしまっている問題が世の中に大量に存在すること」というのは、知っておくべきだと思う。

(例えば、最近、車の自動運転が盛り上がっているけど、イオリンは「クラクションとウィンカー以外のコミュニケーション方法を開発しようよ」って思う。自動運転もさっさと作るべきだけどね。)

イノベーションは起こせる。なんつって。

ばいびー☆

動物と身近な水族館。
動物と身近な水族館。

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