高い価値のある仕事とその予測のハナシ。
まいど、いおりんでござい。
結構前に言っていた書籍「ワークシフト」をまだ読んでいます。私、本を読むのがすっごい遅いんだよね。読書用の集中力がなかなか維持できないし、活字をずっと見てると眠くなってきちゃうんだよね。日々、コツコツと読み進めています。
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「ワークシフト」も別に諸手をあげて同意したらいい本というわけでもない。というか、本との付き合い方は「信奉するか否か」ではなくて、「考えるキッカケにする」だと思う。あくまで参考文献としての付き合い方が私は良いと思う。そのほうが楽しい。
さて。
その「ワークシフト」内で、「高い価値を持つ仕事とは」ということが語られていた。
- 価値を生み出す仕事
- 希少性のある仕事
- マネされにくい仕事
これらの条件を備えた仕事に高い価値があり、そーいう仕事を選んだ方が良い、ってことだね。
改めて書いてみると当たり前のように見える。多くの人に対して価値を生み出せばその仕事は必要とされていくし、希少性があるほうが多くの仕事が舞い込んでくる。マネされにくい、つまり習得が困難な仕事のほうがライバルが少なく、仕事を高い価値のまま維持できる。
例えば弁護士だとか歯医者とかが昔は成功者の典型だったのは、この3つを満たしていたからだ。そして近年になって弁護士や歯医者の数が急増した結果、希少性が失われた。今、弁護士や歯医者が苦しんでいるのはこのためで、逆に言えば弁護士や歯医者の中でも更に希少性を示すことができれば、苦しみから脱却できるかもしれない。
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さて。ITエンジニア界ではちょっぴり面白いことが起きている。
世間で言われるSIer(System Integrator)とかSE(System Engineer)とか言われるところを見ると、エンジニアは急増している。毎年、何千という新卒SEが生まれているし、海外からもSEがやってきている。さらに最近は「海外に開発を外注する」なんてことも当たり前に行われている。
このまま行くと、割と近いうちに国内はSE過多になると私は考えている。というか、成長が停滞している日本の企業さんたちが毎年、100を超えるという新卒SEを採用しているのを見るとほんとびっくりする。まだそんな余裕あるんだ!って。
一方で、中小のベンチャー企業やフリーランス業界を見てみると、SEやプログラマは全然足りていない。みんな「もっとエンジニアいないかなー」って言ってるし、私みたいなフリーランスの新米が「手があいていればもっと仕事頼みたい」とか言われるくらいなんだから、よっぽどです。
これって、お医者さんで言えば「大学病院やでっかい病院は医者もメチャメチャいるのに、町医者が全然いない」みたいな状態でしょ。だから、これからは町医者にあたる町エンジニア(=フリーランス?)がいーっぱい出てくると思う。というか、もう結構出てきてるでしょ。それがどんどん加速化していくと思う。
ただ、お医者さんは国に守られているけど、ITエンジニアはそーじゃない。顧客が海外勢に奪われる可能性もあるから、海外とも競争しないといけないかもしれない。だから、簡単に「これからエンジニアはお医者さん業界と同じ道を辿る」なんて言えない。地元に根付けば良い、なんて単純なことじゃない。
まーでも、純粋にIT業界が拡大していった今までとは違うわけだから、自分の身につけているスキルややっている仕事について「ずっと高い価値を保てるかなー」って考えるのは必要になるんじゃないかなー。
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自分のいる業界や職業が5年後や10年後どーなるかを予測し切るのは難しいけれど、歴史を見て論理を組み立てれば、「どーいう仕事に価値が出てくるか」っていう仮説は立てられると思う。
ばいびー☆