ITエンジニアは、供給過多市場と需要過多市場に二極化している、ってハナシ。
まいど、いおりんでござい〜。
フリーランスとしてふわふわ活動させて頂いていますが、「エンジニアの人材供給バランスって本当酷いな!」と常々思いますよ、わたくし。
つまり、仕事の規模とか場所によって、「エンジニアが多すぎて競争が激しすぎる市場」と「エンジニアが少なすぎて仕事を選ばないといけない市場」とが存在するってこと。
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まず、「エンジニアが多すぎて競争が激しすぎる市場」=「供給過多市場」について。
これは大手企業のSIer(System Integrator) 1とかSE(System Engineer) 2とか呼ばれる人たちがいる市場で特に顕著です。
この状態は、新卒就活市場を見ればすぐに分かる。大手企業の募集人数は何十人、企業によっては100人〜200人くらいSEを採用しているところだってあるのに、就職活動に失敗する新卒就活生が特に珍しくないんだよ。優秀だと言われている学生でも就職活動が中々終わらなくて四苦八苦している。
転職市場だって年々苛烈になってきている。転職活動が徐々に一般的になってきつつある、というのもあるけれど、「誰もが羨む人気企業」に転職できるのは本当に一握りの人たちか、特別な技能を兼ね備えたユニーク人材だけ。多くの人たちは「名もないIT企業」に価値を見出して、そこに就職するよね。
最近の就活・転職事情には、かなり誇張表現が含まれていると感じつつも、やっぱり「どこもかしこもSE・SIer」というのが、IT業界における大手〜中企業の事情だと思う。ものっそいエンジニアの供給過多が発生しているよね。
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一方、小規模のベンチャー企業や規模の小さい事業家の界隈では、エンジニアというのはとーっても少ない。
今、私は細々とフリーランスのITエンジニアとして仕事をさせて頂いているけど、ほぼ全ての相手から「こんな仕事もあるんだけど、受けてみない?」とか「いおりんの様なエンジニア、他にも紹介してくれない」とか言って頂いている。めちゃんこ有り難いんだけど、同時に「この界隈は本当にエンジニアがいないんだなー!」と強く感じる。
今までいただいた話を全部引き受けたら、多分私が3人くらい必要になる。少なくとも、いおりんと同じ感じの生活レベルで良いんだったら、1人は確実に仕事を紹介できる。数カ月前にフリーランスになっただけのいおりんでさえ、既にそんな状態になっちゃうくらいなの(もちろん、こんないおりんを信頼してくれている有り難い皆様のおかげだけど…)。
今の時代、大抵の事業だったら、そこにはITエンジニアの需要があるのよ。例えば何かイベントを開催したい人がいれば、「Webページを作る」という需要が発生する。正直ここで求められているレベルって、ほとんどが「情報系の大学の演習課題レベル」でしかないのよ。それを多くの人たちはプロのIT企業に何十万も支払って頼んでいるんだよね。
だから、いおりんみたいに「良いよ良いよ、こんくらいでOK☆」って言って受けてくれるようなフリーランスエンジニアは、小規模事業界隈では、ものすごい需要になるの。需要に対してエンジニアの数がとっても少ないから、すごい需要過多なんだよね。
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もちろん、この2つの市場がエンジニアに提供してくれる価値は全然違うから、一概に「需要過多の市場に飛び込んでみなよ!」なんて言わない。例えば「例え歯車のようになろうとも、安定が得られればいい」という考えなら、多くの人は供給過多であろうとも「大・中規模企業」にいたほうがいい。
ただ、私がふわーっと見る限り、供給過多市場であるばっかりに不幸な目にあっている人たちも多く思うから、「それなら一回、需要過多な世界に飛び込んでみてもいーんじゃない?」と、思うわけでございます。
ばいびー☆
Notes: