報酬設定を間違うと、思った通りの結果が得られない、ってハナシ。〜業務システム開発を例に〜

まいど、いおりんでございー。

昨日は、「社会制度の管理人は、(本来の顧客であるはずの)国民のためを考えなくても食いっぱぐれない」という、なかなか刺激的なことを言っちゃいました。

関連: 今のお国の制度を管理している人は「国民のために」なんて考えなくても食いっぱぐれない、ってハナシ。

要するに、「社会制度を管理してる人は、国民のためのサービスを提供するより、管理する側のための、権力のある人のためのサービスを提供したほうがメリットが大きいよね」ということです。

まぁ実態は知らないので知っている人は教えて欲しいんだけどね。質の悪いサービスが横行するときって、「質をあげないほうがメリットがある」というときが多いんだよね。

この、「サービスが使いやすくしないほうが、メリットがある」とうような報酬設定の誤りは、割と色んなところで見られる現象。

例えば「やたら無駄な機能が多い業務用システム」ってあるでしょ。使い手としては使いづらくてたまらないよね。でも、作り手側としては、「無駄な機能が多いほうがお得!」ということが多いんだよね。

どーいうことかって言うと、下記のような流れで業務用システムは作られるからです。

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A社がB社に、「業務用システムを作ってくれー」って頼んだとする。この時、A社の業務システム担当者はいろんな機能を提案する。その中の9割が無駄な機能だとする。

この時、より良いものを作るならB社は「この機能は無駄です」と言って1割だけ作るのが正解だよね。でも、B社からしたら作る機能が多いほうが報酬が大きくなる。1機能作って10万円儲けるより、10機能作って100万円儲けるほうがお得。

A社の案件担当者は業務用システムの開発に詳しくないから「機能が多いほうが社員は喜ぶ」と信じている。もしかしたら、機能が多いほうが上司に評価されやすいかもしれないよね。「こんな機能も、あんな機能もあります!」って言って、「よく頑張ったな!昇級!」って。

その結果、9割が使われない機能で構成された業務用システムができあがり、社員はしぶしぶそれを使う羽目になる…。

A社、B社どちらも、報酬がサービスを良くすることと直結してないんだよね(表向きはどうあれ)。A社は機能をどんどん追加すべきだ、と考えていて、B社は機能を追加したほうがお金が儲かる。と。

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傍から見るとこの構造は滑稽なんだけども、実はとっても絶望的な構造なのです。

B社のほうがシステム開発について詳しいし、「何が良いか」についても詳しいはず。けれどもB社の報酬は大抵「機能数」とか「工数(人月)」で計算されちゃうので、B社は「良いシステムを作らなくても、大変だったらそれでいい」という立場に置かれてしまう。

このジレンマがB2B(Business to Business)という業界の根本に寝そべっている問題だと私は思う。

じゃあどーすればいーのか?

B社の報酬設定が変なところにあるのが問題なんだよね。だから、まずA社がB社に対して「大変だった分だけお金を払う」という構造の契約自体見直さないといけない、と思うね。もちろん、その時点でB社にとってA社はめんどくさい相手になるので、それでもお仕事を頼める関係であることは必要だね。

一番手っ取り早いのは、A社担当者がシステム開発に詳しくなって、B社に全部指示する、という形態。B社はただ作るだけに徹する。そのためにも、A社はシステムに詳しい人を用意しないと行けないけど、一番手っ取り早い。

あとは、「市場競争の場を用意する」ということ。B社だけじゃなくて、C社、D社、E社にも頼んで競わせる。全社に均等にある程度の依頼報酬は払うけど、正式採用されたモノに対して多くの報酬を与える、という形態。それだとみんな良いモノを作ろうと努力するでしょ。

ただ、そんな契約形態が本当にできるのかは、業界の色々なジョーシキやらケンリョクやらが関わるよね…。

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まぁ今回は「業務用システムの開発」という、私にとって身近な例をあげたけど、こーいう「報酬設定の違いによって、悪いモノが作られる」という現象は色々あると思う。

何かを作ってもらうとき、作るときは、「これを実際作る人たちの報酬はどこと直結しているとだろう」と意識するといーと思うよ。

ばいびー☆

良いモノを「誰かと一緒に」作るって、ほんと難しいよね。

良いモノを「誰かと一緒に」作るって、ほんと難しいよね。