自分の家族が住む街にミサイルをぶち込まれても戦争反対と言い続けられるのか、ってハナシ。
まいど、いおりんでござい。
先ほど温泉に行ってきたあと、30分〜1時間くらい瞑想してた。私にとってぜいたくとはこーいうことだな、と。いやー、ゆっくりできるってのはいいもんだ。
さて。
最近、街中でよく「戦争反対」みたいな運動をしている人を見かける。憲法第9条改正の反対なんだろうけど、「戦争法案をやめろ!」とか「戦争に巻き込むな」とかの旗を置いて活動している。
彼等に本当にその気持ちがあるかは甚だ疑問なんだけども、それはさておき。
先日、友人も戦争について語っていた。ざっくり言いまくれば「戦争なんてなくなればいい」ってことを語っていたように思う。
戦争について、理想を言えば「戦争なんてなくなればいい。全世界が軍隊を放棄して、戦争を放棄してしまえば良い」と思うのは当然だと思う。
ただ、現実はそーはいかない。現実を見ないで、ただ「戦争反対」なんて言うことほど無責任なことはねーな、と私は思う。
戦争を取り扱ったゲーム「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」 1で下記のような会話がある。
☆「…私の祖父母は内戦で死んだわ。平和なら死ななかったはずなのに。
☆「あなたは戦争を望んでいるの?*「罪もない民間人に被害を出したいとは思わない。
*「だが、他国の攻撃を受けたらどうする?
*「侵略や弾圧、不当な政治的支配を防ぐには、国を守るための力が必要だ。☆「全ての国が侵略や、武力による内政干渉をやめれば、守る力も必要なくなるわ。
*「どうやってそんなことを約束させる?
☆「それは…。
*「…すまない。だが自分や家族を守るには現実を知ることも必要だ。
*「もちろん理想を持つことも大切だとは思うが。☆「そうね…。ありがと。
引用元: METAL GEAR SOLID PEACE WALKER劇中の会話
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私も別に戦争に賛成するわけじゃない。戦争が良いなんて全く思わない。そりゃ戦争が全く無くなって、「ミサイルが落ちてくるかも」「テロに巻き込まれるかも」なんて不安なんて無い方が良い。そんなの分かってます。
でも、 例えば私の大切な人の街にミサイルが落とされてたとして。それでも私は「軍隊、自衛隊なんて必要ない」なんて言い続けられるだろうか。きっと無理だ。あなたはどーかな。
そーいう報復心や、家族を守らないといけないという使命感だって戦争を引き起こしてきた。その時に、「相手だってかけがえのない命だから」なんて考えて踏みとどまれる人間なんて、実はそんなに多くないんじゃないか、と思う。踏みとどまるのが正しいのかさえわからないでしょ。
ある意味では、「過ちを犯しても仕方ない」かもしれないんだ。だからこそ、どの国も軍備を怠らない。ジョージ・ワシントン大統領の「戦争の用意が整っていることは、平和を保つために最も有効な手段の一つだ。」という言葉は、決して軽くない。
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人はきっと争う。人はきっと間違うよ。だから、「争いはダメだよ」とか「間違わないようにしよう」とか言ってもどーしよーもなくって。人が争い間違いまくるこの世中で、それでも幸せになるにはどーしたらいーの?っていう考え方をしなきゃ駄目でしょ。
それを考えずに「戦争はダメ」って言っても、「お前、自分の家族が住む町にミサイルぶち込まれても同じこと言えんのかよ」って思ってしまう。ミサイルぶち込まれて、その時目の前にミサイル発射ボタンがあったとして、お前そのボタンを押さずにいられるのかよ、って。
戦争をふっかけてる人たちだって、必ずしも「あいつらから搾取してやるぜYEAH!」って考えだけじゃなくって。「油断してると祖国が危険になる。祖国の平和のために」と考えている人も少なくないはずだ。そんな彼等の決断に対して、「戦争反対」なんて簡単に言っていいのかね。
「20世紀で最も完璧な人間」と言われるチェ・ゲバラだって、圧政からの解放のために武器をとったんだ。
*「正しいと信じるもののために、手に入る武器はなんでも使って戦う。自分自身が十字架などにはりつけになるよりも、敵を打ち負かそうと思うのだ。
チェ・ゲバラ
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戦争とか犯罪とかについて真面目に考えるんだったら、「人間は愚かである」ということを受け止めないといけないと思う。理想だけじゃ現実は変わらんよ。
その上で、「どうすれば平和になるのか」ということを考え続けないといけない。
ばいびー☆
Notes:
- このブログでは度々METAL GEAR SOLIDシリーズを持ち出すけど、戦争や核を考える上ではとってもいいゲームだ。ゲームだからとバカにできない。 ↩