奨学金制度は上手く使えば、もっと学生にやる気を出させられるんじゃないの?ってハナシ。

まいど、いおりんでござい。そろそろ帰省しよーと思うんですが、新幹線が混んでるそうなのでいまいちノらないイオリンです。

さて。

皆さん、奨学金って知ってます?

ざっくり言えば、経済的な理由で高校や大学に通えない人たちに対して、お金を貸与・もしくは給付する仕組みのことです。欧米の先進国では給付奨学金が多いんだけれど、日本では、貸与給付金が一般的です(要するに返さないといけない)。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)さんの調査結果 1によると、5割〜6割以上の学生が奨学金を借りているそーな。

奨学金の種類も色々あるけれど、大学4年間通うと、無利子だと150万〜300万。利子つきだと、150万〜600万(利子と返済計画によっては750万くらいになることも) 2。人によっては、無利子・利子つきのどちらも併用して借りている人もいます。

大学院で修士まで借りると、さらに100万〜300万くらいプラスされちゃう。

そのお金を借りて大学に行く代わりに、仕事についたらちゃんとお金返してね、と。そーいう制度が奨学金です。

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私は奨学金を借りていないから詳しく知らなかったんだけど、総額は結構えげつないモンで、なんか気軽に借りられないよね…。社会人スタートした時点で、ウン百万円もの借金を抱えているってことでしょ。

実際に私の知り合いに聞いてみたところ、「(大学・大学院の6年間で)総額750万くらい」と言っていた。ちょっと軽い気持ちで聞いてみたら、申し訳なくなった。

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で、この奨学金制度には、「返済免除」なるシステムがある。ひとつは、返済者が逝去されたり障害を患って労働能力を失ったときの免除なんだけど、もう一つ、「特に優れた業績による返還免除」というものがある。

大学院において第一種奨学金の貸与を受けた学生であって、在学中に特に優れた業績をあげた者として本機構が認定した場合には、貸与期間終了時に奨学金の全部または一部の返還が免除される制度です。
学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。

引用元: 特に優れた業績による返還免除-JASSO

要するに、大学院に行ってて無利子の奨学金を借りている人のうち、研究や学業・社会貢献等で特に優秀な人は、返済をまるまる免除される、ってオハナシです。大学院の無利子奨学金は100万〜200万なので、「頑張ってれば100万〜200万もらえる制度」みたいなもんです。

これって、学生の学業向上に対するインセンティブとして凄いモノだと思うんだよね。

「学会で○○回発表する」とか「論文を1本通す」とか「研究を通して地元の活性化イベントに参加する」とか、そーいうことが評価されて100万〜200万の報償金がもらえる、ってことでしょ。そりゃやる気だすよね。

実際、奨学金借りている人たちの中で、この免除を勝ち取るために熾烈な競争を繰り広げている人も多い(かなりTOP層だけど)。「他の研究室の○○くんも論文1本通してて、学会にも3回行ってる!こっちは論文2本通すぞ!」とか「まだまだ足りないから、ボランティアポイント稼ぐか」とか、そんなことやってる人もいる。

通常、大学院の修士なんて論文1本通せればめちゃめちゃ立派だし、学会だって2回や3回行ってれば修士として目立ってくる。でも、この奨学金免除を狙うために、さらに上を目指している学生はきっと少なくない。

「金額によるインセンティブ」という、動機付けの仕組みとしてはあまり面白くな。けれども、やっぱり100万〜200万もの返済が免除になる、というのは、単純ながらスゴイパワーを持ってる。

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だからこそ、「もっとこの仕組みを熟知させて、多くの大学院生を競争の渦に巻き込んだほうが良いんじゃないの?」と思うんだよね。

私は奨学金を使っていないから渦中の外だったけど、もしこの制度を使わせて頂けるなら、奨学金を頂いて、全身全霊を込めて免除に向けて突っ走ったかも知れない。「経済的理由」とは異なるけど、そーいうのがあってもいいんじゃないの?

私個人的には、「上位1位か2位だけ全免除」みたいな極端な例だけにせず、「上位10%の人は50%免除」とか「上位20%の人は10%免除」とか、そーいう風に段階を刻めば、超優秀学生以外でも、「アタシ頑張ろうかしら」みたいな人が増えるんでない?

日本の研究業界において、「そもそも研究に興味を持つ学生が少ない」という致命的な欠点があるけど、上記みたいな取り組みで研究に打ち込ませることで、もしかしたら隠れていた研究向きの才能が発現するかもしれない。

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奨学金、っていう仕組みをただの「救済システム(のような何か)」にせず、もっと学生を沸き立たせるよーなインセンティブに変えればいーのにな、と思う。

ばいびー♪

童心に帰るいおりんと友人。

童心に帰るいおりんと友人。