フリートークでおハナシ。〜ハワイと日本の店員〜
まいど、イオリンでござい。今日もハワイに行ったことを書くよ。
私、ハワイに行ったのは今回で2回目なんだけれどね。実は「自由行動」があったのは今回がはじめて。前回は「兄夫婦の結婚式」がメインイベントで、そのほかの日程もその結婚式を彩るイベントで盛りだくさんだったから、「自由行動」ってのはほとんどなかったんだよね。
で、今回は純粋な「親兄弟との家族旅行」だから、晩御飯とかいくつかのイベントのほかに自由行動があった。
私、イオリンが旅行先で1人になった時にやることはただ一つ。そう、散歩です。街を見ながら、気が向くままにひたすら歩き回るのが私の一人旅。それはハワイに行っても変わらない。せっかくの自由行動なんだし、自由に歩き回ってみた。
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よく「ハワイは日本人が多い」だとか言うけれど、日本人がいる範囲ってごくわずかだ。
ワイキキビーチのあたりは本当に日本人がめちゃくちゃ多い。欧米人とアジア人が半々くらいの割合で闊歩してる。その辺りだと、店員さんも日本語を喋れることが多い。
ところがぎっちょん、ちょっとそのあたりから離れて歩いてみると、みるみる日本人は減っていく。「THE 観光スポット!」という場所を離れると、日本人は姿を消すのだ。
そもそも「歩いている日本人」なんてのは全然いないね。みんなバスかタクシーに乗って、点在している観光スポットに移動しているのだろう。だから観光スポットが近づくと日本人が増え出し、離れるとまた日本人が姿を消す。面白いね。
そして日本人が姿を消す場所では、当然ながら日本語も通用しない。ちょっとでも発音悪いと「huh?」と聞き返されてしまう。スターバックスで抹茶クリームフラペチーノを頼んだら、「Green tea」を「Grande」と受け取られてしまい、危うく大量のフラペチーノを手渡されるところだった。グリーンティとグランデ。うーん。私の発音もまだまだだ。
(2回目に訪れた時は意識して発音した結果、見事に聞き取ってもらうことができた。)
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お店での会話といえば、私はどうやら日本の接客よりも海外の接客のほうが性に合っているみたいだ。
日本の接客といえば「丁寧」「おもてなし」などと賞賛されることが多い。スターバックスも、日本のスタバが一番親切だ、みたいなハナシをよく聞く。実際、ハワイのスタバと日本のスタバとでは、日本のスタバのほうが親切、丁寧だ。
でも、日本の接客はどこかへり下りすぎていやしないかい、と私は思っている。全然怒らないし、何かにつけて「失礼しました」「申し訳ありません」と謝ってくる(お客さん側がミスやマナー違反をした時でさえ!)。そんなにへりくだっていたら、お客さんが増長するのも無理はない。
マナー違反とか何かやらかした客には強く「こらっ」って言ってもいい気がするのだ。「申し訳ありませんが……」なんて注意の仕方をしたら、お客さんも「ありゃ、バレちゃった」くらいしか思わない。断固として「こらっ、いけないぞっ」と言わないといかん。
ここ1、2年、カフェやレストランetc.で、上流気取りで自分勝手に振る舞う客を大変よく見かける。日本の接客にはここいらで意識改革をしてほしいもんだ。
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あれ?日本人への愚痴になっちゃったな。まぁそれは置いといて、だ。
海外での接客が気持ち良かったのは、彼等が決して低姿勢にはならないことだ。
レストランで注文を聞きにくるにしても「注文決まった?」みたいなノリで聞いてくるし、メニューの詳細聞いても「あぁ、それはXXだよ」みたいな、あたかも友達かのような感じで答えてくる。こっちが「Thank you!」って言うと、テンポよく「You’re welcome♪」と、もう語尾に音符マークがついちゃうような言い方で返してくれる。
それは格式高いレストランに言っても同じで、振る舞いに気品は感じれど、店員と客はあくまで対等。時折外国人特有のボケもかましてくるほどだ。少なくとも「マニュアル通りの接客」といった感じは全く出なかった。みんな肩の力を抜いて接客している感じがしたね。
だからこそ客側も気兼ねなく接することができるし、「お客様は神様だぞ」みたいな気分になることもない。多分偉そうに振舞ったら「気に入らないなら別の店へどうぞ、お代はいらないので」って普通に言い渡されそうな雰囲気もあるからだ。友達の家で無礼を働いたら「お前もう帰れよ」って言われるのと同じように。
その対等な感じがとても楽しかったね。だから「うわー、この街すごい住みたいなーー」って強く思ってしまった。
ハワイ移住計画ってやつだ。仕事が落ち着いたら調べてみよう。
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ちなみに日本の店員さんが嫌いだ、というわけじゃございません。客が付け上がってるほうが「なんだよこの人」って思っちゃうだけで。
日本の店員さんが一番輝くのが、「マニュアルから外れた時」だと私は思うわけで。それはもう「はっ!結婚しよう!」って思っちゃうくらいに輝く瞬間がある。最後にその話を軽くしよう。
あれは大学生の頃でした。とある電化製品屋さんで何かしがを買った時に、女性の店員さんが会計をしてくれた。
その会計はなんの変哲もなかったんだけれどね。最後にレシートを渡してもらう際に、その子、誤ってレシートを渡し損ねたんだよね。
ひらひらと宙を舞うレシートを私がギリギリでバシーっと掴み、何事もなかったように財布にレシートを入れようとすると店員さんが、
「すいません、ナイスキャッチで!!」
この「ナイスキャッチで!!」が、それまでのマニュアル通りの接客からはかけ離れていて。その時の表情もその子の素の笑顔が出てて。それがもう私にはキラキラッ!って輝いて見えたね。
あの頃の私がもう少し機転の利く男だったら「素敵な笑顔ですね、結婚しよう」くらいは言ってたんじゃないかなーってくらいの輝き方だったね。いやーあれは良かった。
マニュアル通りの接客も頑張ってるんだろうけど、もうちっと肩の力を抜いて素をみせてくれたほうが、「ちゃんと人間だな」って感じがするね。
ばいびー。