「悲しいんじゃなくて寂しいだけさ」

漫画家の鳥山明先生と、声優のTARAKOさんが亡くなった。35年も生きていると数々の訃報を目にするけど、幼少期より身近に触れてきて、今なお近くにあった生ける伝説が亡くなるのは初めてかもしれない。このお二方の訃報を目にした時に俺に去来した感情は「悲しさ」ではなく「寂しさ」だったろうと思う。死については、まぁそれは仕方ないよな。戦争とか通り魔とかで殺されたわけでないなら、悲しくはない。一方で、お二方の新しい表現を体験できることはないんだな、この同じ世界に生きてはいないんだな、という寂しさは去来する。とはいえ、その寂しさを噛み締めてまた生きるだけ。御冥福をお祈りします。