表れ

紙飛行機が空を飛ぶ
見えない風の体現者
ふわりふわり流れ流れ
陸の端の海の先へ

ぼくらはふと涙をこぼす
見えない魂の欠片
ぽつんと落ちて大地になり
やがては海となるのだろう

世界はどこへ向かっているのだろう
それともどこかへ帰ってきているのか
尻尾を振ってフリスビーを追う
あの子犬だけが答えを知っている