未来へ

カーテンの隙間から朝日が差して
僕らはそれに目を背けた

出かける予定も立てないまま
布団のなかで身を寄せ合って

まどろみと性の真ん中で
甘いくちづけを感じていた

僕には未来なんて見えなかったけれど
ただ今だけが続けばいいだなんて思っていたんだ
そのことだけをただ信じていたんだ

君を信じれば信じるほどに
君の心は疲れていったんだよね

君の涙が僕の指先に触れて
今が終わることを知ってしまった

いつの間にか僕らも大人になって
今だけじゃ生きていけなくなっていたのかな
でもあと一晩だけ信じさせてよ


そうすればきっと未来へ歩き出せるから