満員電車

どこまでも広い青空と笑い声が
僕らのセイシュンだったのだろうか

今はもうそれは跡形もない
あるのは黒い排気ガスと
汚れちまったお前の瞳

僕らは夢を自分で破り捨てて
現実行きとやらの電車に乗った

窓から青空は見えるけれど
誰もそんなの見ていやしない
笑ってるやつなんかどこにもいない

俺達が夢見た世界ってこんなだっけ
窓の外の公園ではだるまさんが転んだ

星を掴もうと手を伸ばしてみたら
隣の乗客が舌打ちした