支配と被支配の健全性

信長の野望をやっているといろんな気づきがある。というか、戦国時代そのものには示唆に富むものがいっぱいあって。「農民」や「市民」と「大名家」の関係は支配関係だけど、一方で「非支配側」は完全に無力ではなく、ある種の対等さがある場合がある。支配者の資金力は、被支配側の生産性に影響するから、彼らが商売したり作物を作ったりするための環境整備はサボれない。そしてそこをサボらずにやれば、被支配側は「この人たちに支配されたい」という欲求が生まれる。逆にそこの質が悪ければ一揆や離反などが起きて大名家側の力が低下する。職業の自由はほとんどないけれど、それゆえに「良い生活をするために向いていない仕事に転職する」みたいなことはあまり起きない。どちらかと言えば支配側が「有能な人を見つけたら登用する」という流れで秀吉とかはそっちで。もちろんその時代のつらさはたくさんあるけれど、一方で現代社会よりも健全だなと思う部分もある。