Site icon イオリン手記

日本語は敬語と平語の中間に値する言葉がない、ってハナシ。

まいど、いおりんでござい。

最近、日本語に対して、敬語と平語(=タメ口?)の中間に値する言葉がないよな、とよく感じます。

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私は日本語が好きだけれど、日本語が不便に思うところもある。その一つが、この「敬語か平語か」という区分だ。

日本語は、文体や語調が話者の上下関係の意味合いを含んでしまうんだよね。敬語を使う相手は自分より上。敬語を使わなければいけない自分は相手より下。そーいう上下関係が出来てしまう。だからレストランの店員に対して偉そうに振る舞うようなお客さんが出てくるんだろう。敬語を使う店員は、使われる客より身分が下だと錯覚しちゃうんだ。

一方、英語には明確な「敬語」がない。彼等にあるのは、「丁寧か否か」という区分だ。

例えば「Let’s go!」と「Would you like to come with me?」とは意味合いは似ているけれど、前者はフランクで後者はフォーマルだ。他にも、「Open the door, Please」と「Could you open the door?」など。

これらは相手を敬っているかどーかじゃなくって、会話の場がどーいう場面かを重視している。相手が誰であろうと、クラブで会話するときは「Lets go!」で、高級バーで会話するときは「Would you like to come with me?」だ。暇そうな人には「Open the door, Please」で、忙しそうな人には「Could you open the door?」だ。相手を敬うかどーかではなく、言い回しや場面がどーか、ってハナシだ。

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日本語の厄介なところは、「丁寧語」ですら敬語に分類されちゃうとこだよね。「今日は何を食べましたか?」っていう日本語はただ丁寧に言っているだけなのに、これが敬語に分類されてしまう。これが非常に厄介。

更に輪をかけて厄介なのが、「平語(=タメ口)=馴れ馴れしい」という図式があるところだ。

例えば店員が「注文は決まったかい?」って聴いてくると、お客さんはきっと「なんだこの馴れ馴れしい店員は、無礼だな!」って思っちゃう。でも、かといって丁寧に「御注文はお決まりになりましたか?」って敬語を使うと、今度は店員とお客さんとの間に上下関係が生まれてしまう。

英語の「May I help you?」っていう文章には、馴れ馴れしさや無礼さは全くない。かと言って、店員とお客さんとの間に上下関係も生まれない。この文章を本当に日本語に訳することはできないんじゃないかと思う。

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丁寧語が敬語に区別されるよーなことがなかったら、もっとスッキリしていたと思うんだけどね。これのせいで「ただ丁寧に言われているだけなのに、敬われていると勘違いする人」とか「ただ丁寧に喋っているだけなのに軽蔑されてる人」っていうのが大発生している気がする。

そー考えると英語って、とっても合理的だよね。英語圏に一度住んでみたいイオリンなのでした。

ばいびー☆

ブタって前からみると可愛いよね。
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