窓の外で猫のジークがあくびをしている
ジークってのは俺が勝手につけた名前で
ほんとの名前は隣の奥さんがつけたらしい
空はぽかぽかと暖かくって
ジークは日陰を探してる
僕はそれを眺めながら必死に日々を生きているんだ
笑うかい?ジーク
お前はとても平和そうだなあ
俺も同じ空の下にいるんだけどなあ
なあジーク
いつの間にかジークがこちらを見ている
首についた鈴が俺の部屋にも聴こえてくる
俺のピーナッツが欲しいみたいだ
俺は扉をあけたくなったよ
だけれど俺は忙しいんだ
ごめんだけれど今俺は忙しいんだよ
笑うかい?ジーク
帰りに餌を買ってきてやるさ
お前はピーナッツ食べちゃ駄目だから
なあジーク