誰でもない「誰か」になりたくて ぼくはこの街にやってきた
あれは肌寒い9月の夜 ビル風が頬を冷たく叩いた
気づけばあれから月日は流れ それなりの仕事 それなりの生活
夢で食うにはあまりに弱く 誰かが言った 「仕方ないよね」
守りたい人も愛する人も手に入れたけど
心にポッカリ開いた孔(あな)に通る冬風どこか冷たくて
あの日に捨てた夢のカケラが
ゴミ箱の隅 未だ燃えている
負け犬たちのファンファーレ
眩しすぎるほどの青空に 背中を向けて歩いてる
死んだ魚のような目を してるやつらの足音たちが
「頑張れ」に聴こえる
「負けるな」と鳴いてる
負け犬たちのファンファーレ
ぼくも奏でるよその足音を ゴミのカケラを踏み砕いて
負けちまったオレたちが捧ぐ 夢の火花のパレードさ
誰かに届けよ
「頑張れ」「負けるな」
負け犬たちのファンファーレ
負け犬たちのファンファーレ