組織における仕組みの必要悪

引き続き、「意外と会社は合理的」という本を読んでいる。インセンティブ・・・評価制度に関する部分を読んでいるのだけど、とても面白い。全員がインセンティブなく自発的に動くチームが理想だが、組織を大きくすると必ずタダ乗りする怠慢者が出てくるから、彼らをちゃんと動かすための仕組みづくりが必要になる。ただし、それらの評価・インセンティブは、先述した優秀な人材が行う多角的な行動を評価することができない。つまるところ、組織にとって優秀な仕組みというのは、最も組織が必要とする人材にとって不満の種となると言う。パトロール中にサボる警察官をなくすために「逮捕件数」や「検挙率」を評価軸に置くと、「犯罪を抑えるために真面目にパトロールして逮捕数・検挙数をゼロに抑えている、本来あるべき超優秀な警察官」が評価できない。なるほど、優秀な友人知人が組織に頭を悩ませているのはココか。この本でココをひっくり返してくれることを望みながら読み進める。