イオリンの何か

何気ない日のワンシーン

部屋で君が1人泣いてた
「あなたがそこにいないみたい」
ただ1人で泣いていた

空にはトンビが飛んでいて
僕らは地面を踏みしだくだけ
そこに違いはあるのだろうか

必死に毎日生きていると
大切な何かがこぼれおちてしまうんだ
君はいつもそれを拾い上げて
僕にそっと気づかせてくれる

ああ ごめん
君はそこにいたのにな
僕はいつも知っているふりをして
ずーっと1人歩いていたんだ

僕は君の肩を抱いた
何も言葉にはできなかった
それでも何かは伝わったかなあ

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