イオリンの何か

てっぺんのカラス

電柱のてっぺんにカラスが止まった

体を揺らしながら周りを見ている

羽が風になびく

そのカラスを僕は眺め続ける

あの小さな体にも きっと 命がある

小さくとも その体は稲妻のように

飛ぼうと思って体を縮めたが、やめたようだ

かぁー、かぁー、と全身で鳴く

首を左右に2回振り もう一度体を縮めて 今度は飛んだ

僕に詩はもう書けないのかもしれない

目の前の世界に言葉の無力さを知る

そこからが詩のはじまり

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