イオリンの何か

向かいのマンション

窓から見える向かいのマンションの 左から二番目のとある窓
明かりがつくのはいつも夜で いつもカーテン閉まってる

その中にもきっと生活があって 人生があって 魂があって

そこに住んでいるのが
女子大生だったらいいのになと
考えながら眠りにつく

朝になれば オジサンが洗濯物を干している
僕の中からひとつ色が抜け落ちた

あのオジサンの奥さんが
美人だったらいいのになと
私はめげずに考えている

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