イオリンの雑記

作家性と自意識

「作品にその人らしさが出ていること」を「作家性」と言いますが。

一方で、作品を作品たらしめる要素として、「作家の自意識と切り離されていること」が重要だとオイラは思っています。尊敬する詩人さんの受け売りなのですけどね。

たとえば、アーティストが若干メンヘラな女性の唄をうたっていても、「このアーティスト、重てぇな」ってならないですよね。「この歌詞に出てくる女、重てぇな」はなりますが。

一方で、高校の文芸サークルとかでたまに見る、見る側が恥ずかしくなるような文章とかは、製作者の自意識が伝わってくるからこそ、こっちまで恥ずかしくなるわけです。これでは何も伝わらないですよね。

作品を作品たらしめるには、「自意識を剥ぎ取り、残したいモノだけを残す」という作業がむちゃくちゃ重要なのですね。

で、「作家性」ってのはそれとは別ですよね。表現において作家の特性が出ていることで、作家の自意識がプンプンするようなモノは作家性とはオイラは呼びたくないのです。それはただの未熟だと思います。

まぁむちゃくちゃ難しいこと言っていますが。。

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