三密という単語は悪手

日本政府やメディアはしきりに「三密」という単語を引っ張り出しています。「密閉」「密集」「密接」を表した単語なのですが。

オイラはこの単語を使わないほうがいいと思っています。なぜなら、「三密を回避したところで、感染が防げるわけではないから」です。新型コロナウィルスは接触感染するので。

たとえば「1人ずつしか客を店内に入れない広々とした料理店」は、三密は防げていますが、コロナに感染した方が入店し、レジのお姉さんとお金のやりとりをしたら、レジのお姉さんにコロナウィルスが移動します。このお姉さんの手洗いが病院レベルで徹底されていない限り、アウトです。

ところが、「三密」という単語を使ってしまうことで、「三密さえ防げれば何をやっても良い」と思い込んでしまう方々が出てきてしまいます。

彼らは湘南にドライブをしてしまいますし、吉祥寺にお出かけもしてしまいます。「これは密閉はしてないから三密じゃないよね」という判断をしてしまうからです。

接触感染をする以上、「人々の接触を遮断する」を実現しないと感染は広がる一方で、そのための「外出自粛」「封じ込め」なのですが、三密というキーワードを出すことによって、頭の悪い人たちが「三密」基準で外出しちゃうのですよ。

この単語が、感染を広げる手助けをしているんじゃないかな、と思うオイラでした。