意外と

「意外と会社は合理的」という本を読んでいる。組織の理不尽を嘆く前に、その成り立ちや仕組みを知ってから存分に嘆くが良い、という本。これまで会社組織についてはあまり興味がなかったから触れてこなかったんだけど、読んでみると存外おもしろい。「1人ならばもっと上手くいくはずだ」という悩みはみんなあるんだな。「数値化できるなら外注すれば勝手に適正価格つくんだから、組織内に残るのは自然と数値化できない困難な仕事ばかりになろう」というのは面白い。そういう意味で「報酬体系を明確に」は会社という組織の存在理由に係るほどの矛盾だな。戦国時代とか、あるいは米軍の仕組みがわかりやすいまま維持されているのは、きっと「外注できないから」も大きいんだろうな。なるほど。こういうのを発見すると「もう1日中、本読ませてくれ」と思う。