「信長公記」という、織田家に仕えていた近習・書記が遺した一級史料の現代語訳を読み始めた。織田信長は13歳で元服・初陣をかましている。すごいなあと思いつつ、一方で「人目を憚らず瓜だのを歩きながらかじり食い、人に寄りかかって歩いていた」みたいな、近所の兄ちゃんみたいな振る舞いも書かれていて面白い。うつけ呼ばわりはこーいうところから来てたらしい。有名な「親父の葬式に抹香ブチまけ事件」もしっかり記載されてる。淡々と記載されているがために、逆に当時の様子を想像する楽しみがあって興味深い。冷静に考えて当主の葬式に来てご焼香の粉を仏壇にブチまけるってすごいぞ。今と違って神仏・祈祷があった時代というに。とはいえ、のちに比叡山焼き討ちすることからも「神仏なんざ知るか」感もある。何を背負っていたのか。思いを馳せる。