イオリンの雑記

何かを作るためにお金が必要だから稼ぐ

オイラは、モノづくりをするなら「どんな価値を提供するか」というところを最優先にしたいです。そのために利益が削られてもよくて。「利益はあるけど体験価値が下がる」ということよりも「利益はさがるが体験価値が上がる」ほうがずっと良い。

もっとも、いまの世界は資本主義社会なので、「お金を稼がなければいけない」というのは勿論だし、営利企業というのは「利益をあげるのが目的」なのだから、利益を最優先にするという選択肢も間違っているわけじゃない。

それでも、個人の主義としては「

詩人の御徒町凧(おかちまちかいと)さんにまつわる、とあるエピソードについて話します。

彼が「あの城」という劇場公演を制作した際、理想の舞台セットを構築するためにお金がかかり、「これ以上作り込むと、公演が成功しても赤字になるぞ」という岐路に立たされたことがあったそうです。

その時の彼は「ここの作り込みが大事だからやる。お金は別のところで稼ぐからいい。」と決断した、というエピソードなのですが。

憶測ですが、きっと御徒町さんは「お金を稼ぎたいからやる」ではなく、「何かを作るためにお金が必要だから稼ぐ」という軸が堅固なのだと思います。

オイラの尊敬するモノづくり屋さんは、みんな同じような選択をしています。(作曲家の光田康典さんも、「お金はないし利益も少なくなるが、納得するまでやる」と言っています。)

クリエイタとしては斯くありたいと思います。

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