「戦国大名と分国法」という本を読んだ。戦国時代の5つの分国法から当時の時勢を読み取ろうという本。戦国大名らの当時の苦悩や現代では考えづらい条文などが読めて楽しかった。ただ、筆者の立ち位置は少し高慢的というか、「現代人に比べて当時の人は劣っている」というスタンスがにじみ出ていたのと、論理が飛躍している部分もあって、推察はやや稚拙だった。現代人に陥りがちな罠なんだけれど、技術の進歩が早いせいで、人間がここ100年くらいで数段進化したように錯覚してしまう。人間は数千年進化していないのだけど、「現代人は優れているのだ」と勘違いする。むしろ現代病・・・睡眠不足とかが進んでいるから、当時の人間のほうが頭が回っていた可能性すらあるよな、と俺は思う。