考える能力は如何にして得られるのか、というハナシ。

まいど、いおりんでござい。

私は昔からよく考え込む性質だ。物心ついた頃から、「外部からの刺激を自分の中で咀嚼すること」が癖付いていたように思う。幼稚園の頃の記憶を思い返してみても、よく頭の中で「ぐるぐる」していた。親や先生に怒られた時に、自分の言い分をうまく言えずに「ぐるぐる」してしまい、黙り込んでしまっていた記憶がある。

それは今でも変わらない。私はブログなどの文章では流暢だが、対面で議論することはそこまで得意じゃない。相手の発言の意図がわかりづらい時は自分の中で咀嚼する時間が必要なので、テンポよく議論できないのだ(咀嚼する必要がないほど明瞭な発言をしてくれる場合は問題ないのだけれど)。

この考え込む性格は、ある程度ポジティブな効果を私に与えている。そもそも、「頭で考えられる」という特性は、どうやら希少みたいだ(不遜ながら、多くの人は、頭でしっかり考えることができない or 癖付いていない)。

「咀嚼する時間」がちょっとでも用意される場ならば、物事を多角的に捉え、論理的な側面と直感的な側面の両方からメスを入れることができる。これは幼少の頃から、何かにつけて自分の中で問い続けていたから手に入れられたことだ。

私の思考力は幼少の頃から不断の癖による賜物なのだ。

〜〜〜〜

さて。

最近、知り合いにこんなことを言われた。

「イオリンの考える能力をこの人たちに教えてあげてくれ」

私は人に教えることは好きなほうなので快諾したのだが、いざ教えようと思うと、すぐにつまづいた。

私の思考力は、何か特別な勉強法を行ったから身につけたわけではない。小さい頃から、それは本当に小さい頃から、「あれってなんでだろう」「これってどうしてだろう」と考え続けてきた結果だ。

考える能力を身につけるには、「何かにつけて疑問を持つこと」と、「疑問を放っておかないこと」。言葉にしてしまえばこの2つなのだが、これらは技術ではなく、性格、性分だ。少なくとも前者は、間違いなく性格に起因する。

それを他人に教えようとしても難しい。「何かにつけて疑問を持つようにしよう」なんて言っただけで疑問を持てるようになれば誰も苦労はしない。

〜〜〜〜

とはいえ、「疑問を持つこと」にもう少し踏み込んでみよう。

私はなぜ、疑問をすぐに持ってしまうのか。おそらく私は、「物事をそのままで捉える能力」が人より長けているのだ。

人は無意識のうちに物事を歪曲して捉える癖がある。

「このキノコは見たことないけれど、柄が派手だから毒キノコだろう」
「今株価が考えられないほど上がっているから、すぐに下がるだろう」
「この人のことはよく知らないけれど、可愛いからきっと良い子なんだろう」
「この人はアメリカ人だからきっとオープンで大胆な性格なんだろう」

などなど。人はいろんな事柄に対して、「特徴が似てるからきっとコレだな」とか「コレは見聞きしたこれに近いからコレだな」とか、そーいう推理を行なっているのだ。それによって危険を察知したり、利益を得ようとしたりする。それが人間の強力な能力、「推定」だ。

だが、この推定能力は、「疑問を持つこと」とは相反する。この能力は言い換えて仕舞えば「知らないことに対して知っている名前を貼り付けて、知った風に振る舞うこと」だ。いわば、「疑問を無視すること」なのだ。「疑問を持つこと」とは、明確に相反している。

私は、この推定能力の感度が他の人よりも低いのだろう。そのため、物事をそのままで、知らないところを知らないままで捉えることができるため、「これってなーに?」と疑問を持つことができるのだ。

余談だが、「俺は大体世界のことを知り尽くしている」などと豪語する人は、単にこの「推定能力」の感度が高いだけだ。知らないことと相対しても「これはこれってことでしょ?」とすぐに推定するから、知らないことがないかのように思うだけだ。そして個人的に、推定能力の感度を上げすぎると、大事な細部を見落としがちな人間になると思う。

〜〜〜〜

とは言っても、「物事を決めつけることをやめよう」と言ってやめられれば苦労はしないわけで。それは私が「物事を決めつけるようにしよう」と言われても難しいのと同じだ。

「考える能力を教える」とは、講義ではなく演習でないとできないのかもしれない。

ばいびー。

看板とか見ても疑問が尽きないよね。

 - 雑記

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著者: イオリン

平成元年生まれ。奈良に生まれて青年時代を関西で過ごす。ITとデザインを勉強して上京しITベンチャーに就職するが、「もっと楽しいことをしたい」と退職。社会人生活をゼロからのリトライ中。見た目はダンディ、心は永遠の15歳。

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