プレミアムフライデー自体は下策だけれど、それが施行されたという事実は評価していいんじゃないか、というハナシ。

まいど、イオリンでござい。

今日は初めてプレミアムフライデーが施行される日ということなので、このあたりに関して思うことを取り留めもなく書き連ねていきます。

まず皆さん、プレミアムフライデーって知ってますかね。プレミアムフライデーとは、ざっくり言えば「月最後の金曜日は午後3時に退社するようにしよう」っていう取り組みです。政府が提唱してるんですけど、まぁいわゆる「クールビズ」とかと同じタイプの提唱ですね。

2017年現在、日本は依然として労働環境が悪い国として取り沙汰されることが多い。過労死や長時間労働など、人権を侵害するレベルの労務が大勢に降りかかっていて、それが社会問題になっている。それを日本政府も認識していて、それを何とかしたろ、という企画の一貫で、プレミアムフライデーというものが提案されている、と。

もちろんそれ以外にも、「15時に仕事を終えて、お金を使って消費活動してくださいよ皆さん」という意味合いもある。日本経済はデフレの傾向があるので、それを回避するために金曜からパーッといきましょ、ということだ。

今日はそれについて書き連ねていこうと思う。多分内容は「プレミアムフライデーは確かに下策だけれど、それ以上に奴隷根性染みついている人がどうしようもない」です。

〜〜〜〜

プレミアムフライデーそれ自体は私はあんまり良い策だとは思っていない。クールビズと違って「15時に退社」は割と負荷が大きいことだと思うから、ただ提唱しただけで劇的に変わることはないと思う。そりゃゼロとは言わないけれども、過労死とか長時間労働とかで問題になるような企業風土って、ちょっとやそっとでは変わらないレベルにまで染みついているからね。「明日からクールビズで」とはワケが違う。

それに、休みをみんな同じ時間に取る、っていうのも私は下策だなと思っている。休みを統一するとその時間だけ娯楽施設や飲食店は混雑するし、きっと電車だって混んでしまう。「ピーク時」と「閑散時」との差は大きくすればするほど、施設の稼働率とか生産性は下がる。だから、みんなの休みはなるだけバラさせたほうがいい。

とかなんとか、そーいう理由で「プレミアムフライデーって軽率な策だよなあ」というのが、私のプレミアムフライデーに対する率直な感想だ。

けれども、プレミアムフライデーを提唱した、というその事実は私はとっても評価したい。たとえその裏に「お金をもっと使ってくれ」という思惑があったとしても、少なくとも政府としての見解は「長時間労働は駄目」ってことになるじゃん。その点に関してはすごい良い一歩を踏み出したね、と私は思っている。

〜〜〜〜

プレミアムフライデーそれ自体よりも私が問題視するのは、「労働時間減らせるわけないだろ」みたいに最初っから諦めて、なんにも努力していない人たちだと思う。

本来の形を言えば、労働時間を減らすための努力をするのは労働者本人であるべきだ。現状に不満があるなら自分たちで変えていく努力をすべきだ。会社も国も、労働者のお母さんじゃない。あくまでビジネス相手なんだから、自分を守りたいなら、まず自分で守る努力をすべきだ。

今回、政府にはいきなり労働時間を短くできる強硬策はとれないから、今出せる手として、「プレミアムフライデーの提唱」を出したわけ。「俺たちは直接手を下せないけど、この武器を使って上司や仕事先と闘ってくれ」って。プレミアムフライデーって労働者が交渉するための武器としては結構高い価値がある策だ。

少なくとも「プレミアムフライデーって国も言ってるし、なんとか15時に仕事終わらせませんか?」って言えるじゃん。上司だけじゃなく、客先にすら訴えることができる。それが言えるだけでプレミアムフライデーの価値は少なくともノー残業デーなんかよりもずっと大きい。

それなのに「労働時間減らせるわけない」って言って、武器が渡されたのに闘いもしないのは、他力本願が過ぎる。それじゃあ会社に良いようにこき使われても何も言えない。

〜〜〜〜

最初も言ったけれど私はプレミアムフライデーがそこまで良い策と思ってないので、「私たちもプレミアムフライデーしましょうよ☆」じゃなくって、「みんなプレミアムフライデーしててその時間混むから、私たちたちはプレミアムマンデーしてみません?」みたいな交渉したらいいと思う。

理想を言えばちゃんと決まりがあり、さらにその決まりが守られるのが一番だよ。でも人間ってそんなスゴイ生き物じゃないし、現に法律破りまくり、人権侵しまくりの労働ってのが跋扈してるわけだから、自分たちで闘って勝ち取ろうと思わないと。

まあ多分、不平不満だけこぼして行動しない人ってのは、愚痴を言いたいだけで実は現状に満足してるんだろうな、と私は思うようにしてます。以上です。

ばいびー☆

 - 所感・主張

  • follow us in feedly
  • follow us in rss
  • URL:

著者: イオリン

平成元年生まれ。奈良に生まれて青年時代を関西で過ごす。ITとデザインを勉強して上京しITベンチャーに就職するが、「もっと楽しいことをしたい」と退職。社会人生活をゼロからのリトライ中。見た目はダンディ、心は永遠の15歳。

新しく書いたら、FacebookやGoogle+でお知らせしてます。よければどーぞ。

  関連記事

アメリカのスナイパーと日本の企業戦士の職業病のハナシ。

まいど、いおりんでござい。映画「アメリカン・スナイパー」を見ました。「アメリカン・スナイパー」は、実在するアメリカのスナイパー、クリス・カイル氏の、実話(著書)を基にした映画です。カイル氏自身の体験記...

技術者・デザイナとして「東京にいること」が怖く感じる時がある、ってハナシ。

まいど、イオリンでござい。東京に上京してきた頃は、東京が楽しくて仕方がなかった。今思えばアレはただ、東京にかぶれていただけだったように思う。それまでの住居環境とはかけ離れた都会体験に当てられていたのだ...

人生のどこまでを遊びとして捉えるか、というハナシ。

Guten Tag♪いおりんでございまっす。最近、友人と話していたら、私が捉える「遊び」と、友人の考える「遊び」が全然違っていて、軽くショックを受けたので書いてみまっす。開幕開幕〜。いきなり「キャンプ...

武井壮さんの「自分が自分を思い通りに動かせるように」のハナシについて

AppleTVでラジオでも流そうかな〜っと思っていると、Podcastで、「シューカツの王」なる番組があることに気付いた。「あー、なるほど、そろそろ就活の時期だもんね」と思ったけど、なんとパーソナリテ...

Happy Inside

なんと6ヶ月以上書いていなかったですね。Tumblrとかは時々更新していたんですが、ついに、このBloggerの更新も再開しようかな、と思います。再開に至るまでは後日。今回はトークネタがあるので、そち...

お金を「勝ち取る」のか「いただく」のかと考えたとき、私は確実に「いただく」派な件

知識よりも知恵で勝負しています。いおりんです。スタバでまったりしながら、この文章を書いています。休職中(実際は1日、2日休んでいるだけの状態だけどね)で、これからの人生の楽しみ方についてふわりと考えて...

自由と覚悟のある仕事と束縛と保護がある仕事のハナシ。

まいど、イオリンでござい。お盆なので関西に帰っていました。実家に帰って両親や兄弟と話したり、旧友に会ったり。仕事もあったので完全にのんびりとはいかなかったけど、まーゆっくりできたかな、と。私はフリーラ...

「理想の自分」は本当の自分なのか。〜映画「嗤う分身」を見て〜〜

まいど、イオリンでござい。先日、「嗤う分身」という映画を見たので、それに関連したハナシをこれから展開しようと思う。ネタバレとかを多分に含むと思うのでそこのところよろしくお願いします。嗤う分身 [Blu...

何気ない言葉が持つメッセージ性のハナシ 〜「多眼思考」を読んで〜

おいーっす。墨田区より愛を込めてブログをお送りする、いおりんでござる♪ ちきりんさんの「多眼思考」という本を読みましたのでそのオハナシをお届けするでござる。では、どうぞ!「ちきりん」さんについてご紹介...

少子高齢化に伴う「消費の激化の可能性」と「労働力の変遷の可能性」についてのハナシ。

まいど、いおりんでござい〜。熱海は今日も曇り…というか霧がすごいです。最近、ちょいちょい「少子高齢化」という単語を使って日本のビジネスが落ち込んでいくというハナシをしていました。少子高齢化に伴って「労...