品質の悪いWebページが評価されてしまっているせいでインターネットの品質が低くなっている、ってハナシ。

まいど、いおりんでござい。

私は2015年くらいに「ほぼ毎日ブログを書く!」と決意した。「ほぼ」というところがとっても私らしいところなんだけれども、まぁちょっと無理してでも毎日何かしら文章を書こう、と。それでなんか見えてくるものがあるんじゃないの?と思った。

実際、1年くらいはほぼ毎日書いていたように思う。時折「本当に書くことがない」とか「書くことがあやふやすぎてまとまらない」とかはあったんだけれども、それでもまあ何かしら文章を書き続けていった。

一貫してやっているのは「興味がないことは書かない」だ。まぁこれは当たり前なんだけれども案外難しくって。書き続けているとネタは枯渇してくるし、承認欲求のせいで「何か意味のあるものを書きたい」と思って、本当は全く興味がなくても何か意味のありそうな文章を書き連ねてしまいそうになる。

それでも、今見返してみると、「あぁ、なんだかんだ自分の思いを主軸にしてやりつづけられてきたなあ」と思えるような文章ばかりだと思う。

〜〜〜〜

ちょうど私がブログのほぼ毎日更新を掲げ始めた頃、世の中では「Webメディアブーム」が起きていた。ブログが注目され、プロブロガーなるモノがネット社会を席巻し始めた。有名どころでいえば「イケダハヤト氏」とか。あとは…なんだ、名前は出てこないけれど。

他にもNAVERまとめをはじめとしたキュレーションサイトが取り沙汰されたり、アフィリエイトだとかアドテクノロジーだとかも流行ったり。そして地域創生ブームにあやかり、地域に密着したWebメディアなんかも出てきた。

どこもかしこもWebメディア。Facebookを見ても、みんな何かしらのWebメディアをシェアしまくっていたり、Facebookそれ自体をWebメディアと捉える人も大勢いたり、もはや「インターネット = Webメディア」とでも言えるような世の中になっている。

商売的な意味合いを抜きにして、完全に私の好みで言えば、このWebメディアの氾濫はインターネットをとってもつまらないモノにしちゃったなあ、と感じる。

Webメディアには確かに力があった。2016年にDeNAのWELQ(ウェルク)が不正確な記事や、盗用疑惑のある記事が多過ぎる事で問題になった。これはWELQがつるし上げられた形になったが、逆に言えばテキトーな文章でも稼げていたことになる。テキトーな文章を多くの人が見て、参考にしていたんだと思う。

そして、WELQだけではなく、多くの組織や個人が同じようなことをして、大量に品質の悪いWebページが作られてきたのだと思う。そしてSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)技術の向上によって、品質の悪いWebページであっても、検索エンジンの上位に出てくることが可能になった。

その結果、Web検索の結果自体がとっても品質が悪いモノになってしまった。品質が高い……つまり目的が達成できるWebページは、大量のノイズによってとても見え辛くなった。

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私は最近、「ノイズレスサーチ」というWebページをよく使っている。これはGoogle検索の機能を使って、邪魔な(=目的を阻害する)Webページを除外して検索できるようにした検索ページだ。

参考: ノイズレスサーチ

ノイズレスサーチは、世の中に存在する多くのWebメディアから「調べ物をしたいときに邪魔になる」と設計者が判断したメディアは、検索結果に登場しないようになっている。

例えば「コスパ 掃除機」と調べるとする。

通常のGoogle検索では、ほとんどまとめサイトが上位を占めている。上位1位のサイトを見たが、単に人気どころメーカーの機種の軽い説明と、amazonレビューをはっ付けただけのページだ。正直言って「人間が書く必要あるの?プログラムによる自動生成でいいじゃんこれ。」と思うくらいに品質が悪い。

一方、ノイズレスサーチで出てくるのは、個人による感想を書き連ねたブログ記事だ。

まーこちらもなんだか商魂が垣間見えるし文章やデザインも少し前時代的なブログにも思えるのだけれども、筆者の熱意は伝わってくる。彼 or 彼女は掃除機のどこが良くてどこが悪くて、どの部分で「コスパ良い!」と感じているのかはとっても分かりやすい。Webらしい良い記事だ。

(URLをあげると晒しものみたいに見えてしまうので、気になった方は自分で調べてみて下さい。)

まぁ、どちらもただの一例なのでどっちが良いかなんて語れないけれど、少なくとも日常的な調べ物に関してはノイズレスサーチのほうがずっと楽しいし好きだ。

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このノイズレスサーチはとても興味深いプロダクトだ。私が衝撃を受けたのは「クックパッドがノイズ情報として除外されていること」だ。

クックパッドと言えば、私が大学生の頃から存在した「料理サイトのトップランカー」であり、料理を参考にするならまずクックパッド、とすら言えるほどの有名なサービスだったように思う。

ところがノイズレスサーチの設計者によると、クックパッドすらもノイズとして扱われることが多いらしい。

ノイズレスサーチがバズってから初めて知りましたが、基本のレシピを知りたい人にとってクックパッドは邪魔になるという意見が次々とツイートされていたので除外しました。
(中略)
何人かに意見を聞いたところ、クックパッドは素人の投稿が多くて基本ができていなかったりするので、メーカーの公式サイトやプロが作った基本のレシピを見たいとのこと。

これもざっくり言ってしまえば「クックパッドに投稿される料理は品質が悪い」ということだ。

インターネットが普及し、多くの人々がインターネットに参加できるようになったことで、インターネットのコンテンツは爆発的に増えた。ところが、その多くは品質が悪く、更にそれらを淘汰する技術が今のインターネットには存在しないわけだ。

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色んな人がインターネットに参入できるようになったことはとても素敵なことだと思う。ただ、その現在、Web界隈で流れている感じはあんまりワクワクしない。なぜなら多くのWeb上での創造物が、「検索結果で上位に行くこと」だったり「多くの広告収入が得られること」だったりを主眼としている。

先ほどのクックパッドも、「例えどんなモノでもある程度Google検索結果で上位に食い込むことができる」というところを主眼にしているからこそ、「基本ができていない素人投稿」でさえ、メーカーの公式サイト・プロのレシピ記事よりも上位に出てくるようになっているわけだ。レシピ情報の価値がレシピのクオリティ以外のところで評価されている。

もちろん、多くのWebサービスはビジネスとして開発・運営されているんだから、ビジネスのことに関して考えることは何も間違ってはいない。でも、Webビジネスにおける本質はマネタイズ面じゃなく、Webサービスが提供する価値のほうだ。提供したい価値を最大限にしつつ、マネタイズ面をそこに寄り添わせることがあるべき姿だと、私は考える。

「この価値を提供したいんだ!」と強く望み努力しているWebサービスこそが評価されるようなWebの世界になってほしいと切に願う。

ばいびー♪

なんだか鮮烈な写真。

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著者: イオリン

平成元年生まれ。奈良に生まれて青年時代を関西で過ごす。ITとデザインを勉強して上京しITベンチャーに就職するが、「もっと楽しいことをしたい」と退職。社会人生活をゼロからのリトライ中。見た目はダンディ、心は永遠の15歳。

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