DEPTHS
バガボンドの最新刊、34巻が発売されましたね。
僕にとってバガボンドを読むことは、自分のことを考える重要なイベントです。友人らから見るとオカしなことだと思うのですが、僕はバガボンドを読むとき、自分をそこに照らし合わせて読んでしまいます。
劇中の武蔵と同じように、「我執」について悩み、そして答えにたどり着き。そしてまた、「我執」にとらわれていく。
偉そうなことを書いている気がしますが、本当にそんな気分で読んでいます。そして、劇中のさまざまな人物からの発言から、自分なりの答えを見出していく。一種の人生書となっています。
よく友人から「お前は考えすぎ」「楽に生きろ」と言われます。
僕は、結果だけ見れば「楽に生きている」ように思えます。ただ、何も考えずに楽に生きているわけじゃなくて、「考え抜いた結果の気楽な生き方」なんだと思います。
何かにぶつかり、それに対して真面目に、色んな方法を試してぶつかっていき、最終的にふにゃんふにゃんの状態が一番だと思い、ふにゃんふにゃんする。そんな感じだと思います。
自分なりの哲学は誰しも持っているものでしょう。そしてそこに至るまでの、数多くの葛藤があるのだと思います。葛藤を越えてきている人というのは感覚的に分かります。
葛藤を越えてきていない人と越えてきている人では、相手していて「感覚」が全然違います。哲学を持っていない人は、深い話をすればするほど置いてけぼりにされています。
深みのある哲学を持っていないと、深みまで辿り着けないのでしょう。
これは感覚的な部分なのでなんとも言えないのですが、いわゆる「熱意」とか、「意識の高い」とか、そういうのは、こういうところに根付いているのではないかなぁ、と思います。
僕が「ぱわふる」だと思う人はみんな、深みのある哲学を持っていますから。