需要と供給の間に力関係なんてない、ってハナシ。
まいど、いおりんでござい。最近は朝型人間っぷりが板についてきています。
さて。
フリーとして仕事をしていると、「フリーランスは企業に比べて信用が低いから立場も低いよね」というハナシをよく聞く。ここに私は違和感をめちゃくちゃ感じる。
なぜなら、仕事というのは「これが欲しい」と「これが欲しい」のマッチングだからだ。互いに提供できる価値を見せあい、それで合意が得られれば価値を提供し合う、というものだからだ。
よく、「仕事をつくる」とか「仕事を与える」とか言うけれど、厳密に言えば仕事はつくれないし与えられない。価値をつくり、その価値が欲しい人に与えた結果、それが仕事になるだけだ。
つまるところ、仕事というのは2者が両方とも「これが欲しい」を持っているわけで、その点で相手が企業だろうと何だろうと、立場は対等のはずでしょ。
信用とかで立場が変動するとは思えないんだよね。だって、「信用が低い」という点も含めて価値でしょ。それで合意して仕事が成立した以上、2者は対等だよ。
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例えばコンビニに行って、コンビニ店員の態度が無愛想だったときに、「あっ、無愛想だな…ここの店、次から使わないでおこう」ってのはあると思う。サービスの質によって顧客が競合他社に流れるのは至極自然だ。
でも、コンビニ店員の態度が無愛想だっただけで、「お前らに仕事やってんのはオレやぞ。おにぎり一個追加せぇや」とかならんでしょ?コンビニで買ったおにぎりが不味かった時に「マズイやろがい。こっちが金払ったんやぞ。タダにせぃや」ってならんでしょ?
そんなの言われたら「いやいや、めちゃくちゃですやん。警察呼びますよ?」ってなるでしょ?
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フリーランスとして働いていると、上記のようなハナシを本当に頻繁に聞く。
「お前、個人やないけ。ちょっとくらい無理してでもこっちの要求受けろや。仕事やらんぞ」みたいなのとか、「私は所詮小さい工場やさかい、大企業さんの言うことにはさからえへんのや」みたいなのとか。
フリーランスだけじゃなくって、例えば労働者も同じです。「こっちが雇って金払ってるんやから無茶も通せや」とか「こっちが雇ってもらってるんだから、おかしいことでも(法律違反なことも!)やらなきゃ」っての、ほんとーに多いよ。
もー、そんなのヤクザですやん。やり方が。そんなことを罷り通らせているから、単価の安い仕事ばっかりが蔓延るし、残業大国になるんだよ。
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よくドラマとかでも、弱い主人公が権力者に「いいのかね?そんなことをしていたら、君の仕事をつぶすことだってできるのだよ?」みたいなの言われて、それに対抗する、みたいなおハナシあるでしょ?
そのせいで、「弱者は権力者に搾取されるもの」っていう共通観念みたいなのが罷り通っている気がするんだよね。これ、仕方なくないから。ルール違反だからね。
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えっ?そんなことばっかり言ってたら、仕事がもらえなくなる?最初は人脈が大事だから無理をしてでも仕事をやるべきだって?
そんじゃー譲るよ。
ばいびー♪
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