体験の質を向上させるのではなく、体験を排除するという進化のハナシ。
まいど、いおりんでござい。
皆さん、TODO管理、タスク管理ってしていますか?
お仕事をしている人は、「日々、大量に発生するタスクをどのように管理するか」っていうところをとっても真剣に考えていると思う。タスクの管理を失敗すると、下手すりゃ仕事の失敗に直結するからね。
例えば付箋に書いて机に貼っておく人。ホワイトボードに記載する人。タスク管理用のアプリケーションを利用する人。手帳を利用する人。色々なタスク管理方法がある。
私もタスクが溢れそうなときは、タスク管理アプリケーション「OmniFocus」を使ってタスクを管理している。
OmniFocusはGTD(Getting Things Done)というタスク管理を実行するためのアプリケーションだ。いくつか原則があり、ざっくり言えば「やることを全部書き出して、できるモノを片っ端から片づける」ってやつだ。
本当は色んな原則があるんだけれど、イオリンは面倒なことはしたくないので、本当に「やるべきことを書き出して、今やるべきモノを抽出して、その中からできるモノを順次片づける」ってことだけしている。
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さて。
タスク管理ツールというのは本当に世の中にいっぱいでてきている。色んな機能を搭載したタスク管理ツールが出てきて、流行っては廃れて…を繰り返している。
でも、皆さん、「タスク管理」ってやりたいですか?やりたくないよね?必要だからしているだけで、それをせずに済むならば、それほど素晴らしいことはないでしょ?
私が本当に望むタスク管理ツールは、「多くのことができるツール」ではなく、「ほとんど何もしなくても良いツール」なんです。
ところがぎっちょん、OmniFocusもそーなんだけど、多くのタスク管理アプリケーションは、「こんなこともできます!」「あんな機能もあります!」みたいなことをアピールするんだよね。
今の世の中、結構色んなモノが発展しているけど、それはあくまで「より良い○○体験を」っていう方向なんだよね。でも、多くの人が「○○体験自体を人生から排除したい」って考えていることは、結構多い。
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IT技術の発展で、この「○○体験自体を排除=自動化」という流れは早まってきているんじゃないかな。
例えばルンバは掃除体験を排除した。食器洗い機は食器洗い体験を排除した。車の自動運転はドライブ体験を排除しようとしている。ちょっと変わったとこでは、すしロボットは銀シャリを握る体験を排除した。
最近は家の鍵を自動で開け閉めする「スマートロック」とか出てきた。私は「鍵を開ける」という体験が好きじゃないので、シェアハウスから出ることになれば試してみたい。
また、数年前から「蚊を自動で撃ち殺すロボット」というのが研究されている 1。いろんな会社が「虫を駆除する体験を効率化するための製品」を作ってきたけれど、将来的には、虫を駆除しなくても家に虫が入ってこない仕組みができそうだ。自動ゴキブリ駆除ロボットなんか、明日でてきたって驚かない。
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よく、「もう結構世の中は発展しているから、新しいイノベーション(技術革新)なんてそうそう起きない」って言う人を見かけるけど、この「体験の排除」という方向性なら、イノベーションはまだまだ起こせると思う。
(イオリンは過去、「何もしていなくても生活の様子が投稿されるSNS」を研究してました。これって、「SNSに投稿する」っていう体験自体を排除して、承認欲求の満足体験のみを得られるようにするシステムで、今でもしっかり開発すればイノベーションに繋がると考えています。)
ばいびー☆
Notes:
- 参考: http://gigazine.net/news/20150726-photonic-fence/ ↩