いおりんがフリーランスになるまでのハナシ。Vol.1 〜ベンチャー企業に入社して〜
まいど、いおりんでござい。
私が前職を休職したのは2014年の10月中旬だ。そのまま3ヶ月ほど休職してから退職した。だから、イオリンが会社員という立場から降りたのはこの、2014年10月ということになる。ちょっとややこしいが、イオリンは前職を辞めたのは10月と同義だ。
気付けば前職を辞めてから1年が経っている。1年経ったくらいに前職時代をしっかり振り返ったエントリを書こうと思っていたので、書き始めようと思う。
先に言っておくと、イオリンは今でも以前所属していた会社のことは好きだ。イオリンの退職は「過労」が要因となっているし、当ブログでもよく「働き過ぎるのとかアホ」と主張しているから勘違いされやすいんだけど、イオリンは以前所属していた会社も、上司のことも、誰一人嫌いになってない。飲みに誘われたら喜んでホイホイ行く。というか行った。
このエントリは、ただ私の会社員時代を振り返りたいだけで、それ以上の意味はない。前職の会社に対してネガティブキャンペーンの意味合いは全くないことをここに明記しておきたい。変な勘違いされるのも嫌だからネ。
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さて。
イオリンは2011年12月に就活を開始し、2011年3月に某ベンチャー企業から内定を頂いて就活を終えた。以後、この会社をA社とする。
2013年4月にイオリンはA社に入社した。入社初日からプログラマとして社内で開発をメインに行なう部署に配属された。私はもともと、「大手に行って誰でもやれるよーなことをやるより、自分が学んできたことをしっかり活かしたい」と思っていたので研修がほぼ無かったことは嬉しかった。2日目にはプログラミングをさせて頂けることも幸せだった。
私の同期は大体みんなそんな感じで、それぞれ部署の違いはあっても「会社で働くことが楽し過ぎる」といった感じだった。私も同じくで、定時の18時なんてほとんど守っていなかった。ただ、当時から既に「長時間働くとか基本的にはアホ」と思ってたので、21時には帰っていた(同期でも早いほうでした)。
入って3ヶ月くらいで、「私の開発した機能が現場で使われて評価される」なんてことを経験していた。実際にその機能を使った人から直接、「あの機能、めっちゃ助かってますヨ!」みたいに言って頂けたこともあって、社会人一年目としてはそれなりに恵まれた毎日を送っていたんじゃないかな。
また、他のいわゆる炎上案件 1に火消し要員 2として投入されたこともあった。なんか3泊か4泊か会社に泊まったけれど、自分に任された任務をしっかり成し遂げた。部長らからは評価されたし、派遣の人とも仲良くなったし、すごい楽しかった。それこそ大学時代の演習課題を同期みんなで大学に泊まって取り組むような、そんな楽しみ。
勿論、大変だった。それでもその時は血湧き肉躍るような毎日が楽しくて仕方がなかった。そんな時期だったんだろーね。社内でも、「イオリンはそんな忙しそうだったり大変そうなのに、なんでそんな楽しそうなの?」って言われたことがある。
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さて。それが2013年10月くらいに別部署へ異動になった。それまでは社内開発がメインだったんだけど、新部署では社外との契約による開発案件に代わり、スーツを着て打ち合わせに参加することも増えた。
結論を言うと、この案件が退職の要因となっている。誰が悪いとかそーいうのに興味はないし、それは会社に残っている人たちがすればいい議論だ。
さて。この案件をきっかけに私の仕事はガラリと変わった。
それまでの仕事は社内での製品開発で、言ってしまえば「自分たちで考えて自分たちで創る部署」だった。他の部署やお客さんからの製品に対する要望を並べて、その中から重要度の高い機能、必要な機能を開発する。どのようにデザインして開発するかは私が考えていて、必要ならば部署内で議論した。
新部署で担当した案件は違った。「お客さんと議論してそれを作る部署」だ。そしてツイていないことに新参者である私にはあまり発言の権利はなかった。案件の事情把握に精一杯だったし、そもそも考えていて面白い部分はお客さんのデザイン部門とかが粗方決めてきていて、それが妥当かどうかを打ち合わせで検討or説得するような議論だった。
2013年9月から私の仕事は良いモノを創るのではなくお客さんが納得するモノを作ることになった。これを面白いと感じれるほど私は開発が好きじゃなかった。
しかも本格的に炎上してからは、社内では「どーやってこの火を消すか」ということにのみ焦点が置かれていた。
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まー第一章はこの辺で。
とにかく楽しくて仕方がなかった2013年4月〜9月と、雲行きが怪しくなってきた2013年10月〜。次章は多分、「あー、ひどかったなーあの頃」っていう振り返りになると思う。
ばいびー☆
続き: いおりんがフリーランスになるまでのハナシ。Vol.2 〜大炎上案件時代〜 | イオリン手記
Notes:
- 炎上案件とは、「現状のままでは完成しないし,品質もあがらず,仕切り直しをすることもできず,作業をすればするほど進捗が悪化していく状況」のこと。引用元: 山本一郎氏が語る「プロジェクト炎上のメカニズムと早期発見,行うべき処理の概論」。ゲーム開発はなぜ炎上するのか – 4Gamer.net ↩
- 火消し要員と炎上案件を終わらすために作業量をあげるための人員のこと。 ↩