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Stay Gold, Ponyboy.

物書きのセオリーや工夫した表現方法を使っていないのに読ませる文章のハナシ。

まいど、いおりんでござい。

私が時々紹介するブログにズイショさんのブログがある。

参考: ←ズイショ→

私はいくつかブログをRSS登録だったりFacebookページにいいね!だったりで定期購読しているんだけれど。20〜30個くらいのブログを購読しているんだけれど、そんな中で圧倒的な文章力を持つのがこのズイショさんです。

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ズイショさんのブログを一回訪れればその特徴的な文体が分かる。

そう。改行が超少ない。

3000文字くらいの文章で、改行が5つくらいしかない。平均すると、600文字に1回の割合ですね。原稿用紙1枚が400文字だから、原稿用紙に書き起こすと、1枚まるまる、改行なしの原稿用紙が出てきかねない。それほど改行が少ない。

さらに、語調も決して丁寧じゃないし、1文が長いこともある。句読点のない長文だってある。

なんか最近、恋愛相談みたいな彼女ができない彼氏ができないみたいな嘆きの声を耳にすることが多くて、婚活がうまくいかないだの合コンがハズレばっかだの友達に紹介されたもののだとかそういう話がすげえ俺の手元に届くんだけど書いてて改めて思ったけどこれやっぱ恋愛相談ですらないだろ。

引用元: 「恋人候補」として誰かの人生に登場しなくてはならない合コンとか婚活とか俺はキツい – ←ズイショ→

いわゆる、学校や職場、書籍でおべんきょするよーな、「良い文章」とされる文章には全然即していない。多分、でっかい企業に属していてこんなメール送っていたら怒られると思う。

じゃー、なんで私がズイショさんに対して圧倒的な文章力を感じるのか。

それは、「セオリーに頼っていないのに、めっちゃ読みやすい」という謎現象が発生しているから。

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ズイショさんのブログを読みやすいと感じるのが私だけなのか、それとも普遍的なモノなのかは分からないけど、少なくとも私にとって、ズイショさんの文章はすごい読みやすい。さっき引用したエントリも、すらすらと読み進めることができた。

この、「セオリーや他の表現方法に頼らず、文章だけで読ませる力」っていうのは、このズイショさんが圧倒的。

例えば私が大学院生時代、論文の書き方を学んでいたときは、教授から「箇条書きを使え」とか「図解しろ」とか学んでいた。分かりやすい書類を作る上では、文章以外のところにセオリーがあって。それがいつしか「文章力」と呼ばれるようになった。

でも、本当に文章力を鍛えるならば、こーいった文章以外の表現方法は使わないべきなんだよね。図解とか箇条書きとかは、あくまで分かりやすい書類作りの方法であって、文章力ではないからね。文章力と言うならば、図も使わず、箇条書きとかいう表現方法も使わず、本当に文章で勝負しなきゃいけない。

そーいう、狭義での文章力という点で、ズイショさんは箇条書きとか図とか一切使わず、それどころか、句読点も少ないし、「一文一文は短めに」という、文章におけるセオリーすら無視している。ブログにありがちな小見出しや、太字などの装飾もなし。

それでいてなお、読ませることができるって、どんな文章力だよ、と。減点ポイントがこんなにあるのに、なんで読ませることができるの?って思う。

さっき引用した文だって、「書いてて改めて思ったけど」なんて、普通に考えたら絶対蛇足でしょ。蛇足なはずなのに、それを味としてしっかり意味をもたせてる。ほんと謎。

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多分、文章における緩急とか、例えバナシの持っていき方とか、そーいうところが優れているんじゃないかな。ただ、「ここだ!ここが明確に違うんだ!」という箇所が分からず、毎度毎度唸りながらエントリを見ています。

私もこんな感じに読ませる文章が書ければいーんだけどなー。精進しないとね。

ばいびー☆

必死に花火の火種を作る3年前の夏。
必死に花火の火種を作る3年前の夏。

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